魚の煮付け村

(VOVWORLD) -ベトナム北部には魚の煮付けを専門とする村があります。それは、ハーナム省リーニャン県ブーダイ村です。この村は、魚の煮付けという長年の伝統で広く知られています。
魚の煮付け村 - ảnh 1

ベトナム人は、よく魚の煮付けをおかずにしてご飯と一緒に食べています。また、旧正月テトに豚肉や鶏肉、牛肉などを材料にしたご馳走ばかりを食べているので、栄養のバランスをとるために、魚、野菜などを加えるのです。そこで、旧正月テトが近づくと、ブーダイ村の村人は国内外から、平日より多くの注文を受けます。テト前の一週間、この村を訪れると、どこ家庭でも魚の煮付けで忙しくなり、いつも、魚の煮込みの香りで漂っています。

魚の煮付け村 - ảnh 2

村人の話です。

(テープ)

「我が家は、テトの注文に応じるために、一日150個の魚の煮付けの小鍋を販売します。普段は、20~50個の小鍋だけですが、テトが近づくと、毎日のように、魚の煮付け作りで忙しいです。魚の煮付けに用いられるのは主に川の魚です。魚の煮付けは伝統的職業ですから、秘伝がありますね。」

ブーダイ村の魚の煮付けはそれぞれの家庭の秘伝によって作られるそうです。特に、魚の煮付けは土鍋を使います。もう一人の村人の話です。

(テープ)

「土鍋を使う前に、鍋の底に石灰を塗って、鍋にお湯を入れて、しばらく沸騰させます。そうすることは、土鍋の害毒物を排出すると同時に、魚を煮る時間が短縮になることが狙いです。」

魚の煮付け村 - ảnh 3

魚の煮付けの燃料は、リュウガンの木の薪と稲殻でなければならないようです。というのは、この燃料は、土鍋の臭いを消す一方、魚のいい香りを増すからです。

大きい川魚は頭部や内臓、尻尾を除去し、胴体を重量1キロずつ筒切りしてから、綺麗に洗います。魚を漬け込む調味料にはガランガル、ショウガ、レモン汁、沢蟹で出来たヌクマム(沢蟹醤)、漢方薬、着色用のカラメル、砂糖、塩が欠かせないものです。これ

魚の煮付け村 - ảnh 4

 らの調味料が一定の割合で混ざられ、魚の漬け込み時間が長い程、魚に味がしっかりしみこむというわけです。調味料に漬け込んだ魚をそのまま土鍋に移して、煮立たせます。

他の村人の話です。

(テープ)

「魚の煮付けの美味しさは、ヌクマムに左右されます。沢蟹は約1年間、塩漬けて、発酵されてから、ニョクマムが出ます。また、1キロの魚にあたりどのぐらいのニョクマムを入れるかそれは秘伝です。また、6カ月から1年間ほど養殖された少なくとも5キロ以上の重量を超えた魚は美味しくなります。一つの小鍋に当たる約5キログラムの魚を煮込むのに、12時間から14時間ほどかかります。」

ブーダイ村の特産品の魚の煮付けは、素朴な食べ物ですが、ベトナムの飲食文化の豊かさに寄与しています。

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