ASEAN共同体の発展に貢献しているベトナム


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28日、フィリピンのドゥテルテ大統領の招きに応じて、グェン・スアン・フック首相夫妻率いるベトナム代表団は28日と29日の両日、首都マニラで開かれるASEAN=東南アジア諸国連合の第30回首脳会議と一連の会合に出席しています。

ASEAN首脳会議はASEAN年の幕開けとなる活動であり、ASEAN創設50週年を記念する活動の一環でもあります。ASEANの積極的、かつ、責任感のあるメンバーとしてのベトナムはASEANとの関係を自国の外交政策における優先課題の一つとして見なしています。

ASEAN創設50週年を記念する今年に行われるASEANの第30回首脳会議はASEAN諸国の指導者が地域におけるASEANの中核的な役割を確認するための重要な節目となります。

共同体構築後の1年になるASEAN

ASEAN共同体が構築されたこの1年、世界情勢は複雑に推移していますが、ASEANは新しい発展段階に入り、政治・安全保障、経済、文化・社会という3つの分野において、望ましい成果を収めました。ASEANは平和、安定のための協力と対話における核心的な役割を引き続き強調しています。ASEANのSOM=高級実務者会合の責任者を務めているグェン・コク・ズン外務次官は次のように語りました。

(テープ)

「世界情勢が複雑に推移している背景の中で、アジア太平洋地域は依然として世界大国が摩擦している所となっています。これと同時に、ASEANの多くの加盟国の内部には政治的変化があります。こうした背景の中で、ASEANにとって最も大きな試練は打ち出した政策における独立性や自主性を維持したり、地域の協力体制における中心的な役割を担うためどうすればよいかということです。」

これらの試練を乗り越え、設けられた目標を遂行するためには、ASEAN加盟諸国の大きな決意が求められます。そのため、今回のASEAN首脳会議ではASEANの発展を目指す対策を集中的に討議します。これらはASEAN統合イニシアチブ第2作業計画、及び、ASEAN連結性マスタープラン2025です。

また、この首脳会議はASEANが現有の相手国以外の対話諸国との協力関係を拡大させるため、検討するチャンスとなります。その他、ASEANの指導者は共に関心を持っている地域と国際問題について討議します。

積極的にASEAN共同体構築に貢献しているベトナム

ASEANへ加盟してからのこの20年、ベトナムはASEANの積極的、かつ、責任のあるメンバーであり、ASEANの団結と統一に貢献し、ASEANの連結を促進しています。この1年間に収めたASEANの成功にはベトナムの貢献を抜きにして語ることはできません。ベトナムのこれらの取り組みはASEAN共同体ビジョン2025の早期実施に寄与しています。

ベトナムの関連各部門や機関はASEANビジョンとマスタープランを展開するための計画を作成していました。注目すべきことはベトナムはASEANにおける自らの役割を生かすための多くの提案を出しました。

グェン・スアン・フック首相率いるベトナム代表団は今回のASEAN首脳会議と一連の会合に参加することはASEANに対するベトナムの威信のあるメンバーとしてのベトナムの姿を再び強調するものと言えます。先ほどのグェン・コク・ズン外務次官はさらに次のように語りました。

(テープ)

「私たちは自国だけでなく、ASEANの共通利益のための政策や行動をとります。また、ASEAN内の統合のため、他の加盟国の利益に配慮しなければなりません。私たちはASEANの試練を認識した上で、他の加盟諸国と協力して、その試練を乗り越えます」

今後も、ベトナムは他のASEAN加盟諸国と協力して、ASEAN内の団結、統合を確保し、それぞれの加盟国に利益をもたらすため引き続き取り組んでいきます。

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