エボラ熱拡大防止、容易ではない任務

西アフリカを中心に患者が増え続けているエボラ出血熱について、先日、WHO=世界保健機関はこれまでに感染やその疑いで死亡した人が、ギニアや、リベリ ア、シエラレオネ、ナイジェリア、アメリカの合わせて5か国で4033人に達したと発表しました。


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死者の数は、先月初めに2000人を超えたあと、この一月でほぼ倍増したことになります。また、患者の治療に当たる医療従事者が感染するケースも増加しておます。


エボラの世界的な感染拡大に懸念

WHOの関係者はエボラ出血熱を深刻な脅威だとして、「エボラ出血熱はアフリカ諸国の政治的、経済関係に影響を及ぼして いる」と表明しました。WTO=世界貿易機関もエボラ出血熱によるアフリカ諸国、とりわけ西アフリカの経済的損失を326億ドルと推定しています。

国連は、最も深刻な西アフリカのギニア、リベリア、シエラレオネの3か国などで有効な拡大防止策を整えるため、10億ドル(約1080億円)の資金が必要と試算しています。エリアソン国連副事務総長は、集まった資金がこの「4分の1にとどまる」と一層の資金提供を求めました。

IMF=国際通貨基金の国際通貨金融委員会は「回復にばらつきがあり、想定より弱く、下方リスクは増加している」と表明し、各国が潜在成長力引き上げなどに取り組む必要性を確認しました。エボラ出血熱による人的社会経済的影響には強い懸念を示しました。


感染拡大を食い止めるための国際協力

アメリカ国内でエボラ出血熱の初めての感染が確認される中、WHOマーガレット・チャン事務局長は13日、 「全世界がリスクにさらされている」と警告し、対策強化を呼びかけました。

また、西太平洋地域の年次会合に向けて声明を発表し、「エボラウイルスは、イン フラ整備が不足している場所を狙っているかのように広がりを見せ、全世界がリスクにさらされている」として、東アジア・太平洋諸国での対策強化を呼びかけました。

EU=欧州連合の各国外相は、西アフリカで感染が拡大するエボラ出血熱への対策をめぐり、軍投入に向けEU内で調整を図ることを協議します。16日には欧州連合の保健担当相会合が開かれ、空港での検査体制の強化などを協議する予定です。また、20日には外相会談が開催されるが、エボラ熱の対策は主要議題になる見通しです。

ベトナムでは、保健省はエボラ予防対策計画を立案しており、ハノイ、ホーチミン市で演習を行ないました。ロシアのベロニカ・スクボルツォワ保健相は11日、国営テレビ放送ロシア1に対して、同国が向こう半年以内にエボラ出血熱のワクチン3種類を製造する見通しを明らかにしました。

一方、カナダのアンブローズ保健相は13日の記者会見で、中部ウィニペグの政府系研究所で開発さ れたエボラ出血熱の未承認ワクチン「VSV-EBOV」について、臨床試験に入ると明らかにしました。12月に最初の試験結果が出る見通しです。

サム・カハンバ・クテサ国連総会議長は「国際共同体は力を合わせて、エボラ出血熱の拡大を食い止める為に創造的な対応策を見出す必要がある」と強調しました。この任務は容易ではないと見なされています。

 

 

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