ベトナムとオランダ関係の新たな節目

(VOVWORLD) -10日、オランダのマルク・ルッテ首相はベトナム公式訪問を成功裏に終えました。
ベトナムとオランダ関係の新たな節目 - ảnh 1フック首相(右)とルッテ首相 =VGP/Quang Hiếu

この訪問はグエン・スアン・フック首相の招きに応じて行われたものです。この訪問は、両国関係を全面的なパートナーシップに格上げしたことで、重要な成果を収めました。この重要な節目は、両国間の新たな協力段階を切り開いたとされています。

ベトナムとオランダは1973年に外交関係を樹立しました。この数年間、オランダはベトナムを優先的な相手国として見なしています。また、ベトナムとの協力強化政策はオランダの政界と企業共同体の支持を受けています。ベトナムとオランダン関係は、ベトナムと欧州国の「ダイナミックで効果的な関係」のモデルであると言えるでしょう。

二国関係の良好な基盤

マルク・ルッテ首相による今回のベトナム公式訪問期間はわずか1日だけでしたが、その間に、様々な活動が行われました。同首相とベトナムの党、国家、政府間の接触などでは、双方は、「政治的信頼は二国関係を効果的かつ広範に発展させた基盤である」と確認しました。特に、気候変動対応と水資源管理、及び、持続可能な農業と食糧安全保障に関する戦略パートナーの協力は、効果的な規制であり、今後のベトナムとオランダの全面的なパートナーシップにとって主要基盤となります。

気候変動対応に関する試練に直面していることは両国間の類似点となっています。塩害や、土砂崩れ、及び水資源の管理と効果的利用に関わる問題点は、それぞれの国の経済社会の持続可能な発展過程に影響しています。この問題解決において、オランダは、ベトナムの重要な相手国であると見なされています。

また、今回の訪問は、オランダがベトナムと経験交換をする良いチャンスとなりました。その他、この訪問にあたり、両国の代表は、南部メコンデルタ地域の持続可能な開発など多くの協力分野を具体化させ、持続可能な農業と食糧安全保障に関する戦略的パートナーの成果を活用し、畜産、栽培、食品安全管理、スマート農業などの分野に関する協力計画を展開することで一致しました。

両国関係に新たな節目を切り開く

良好な関係と効果的な協力は、ベトナムとオランダ関係を全面的なパートナーシップに格上げする基盤となりました。

フック首相との共同記者会見で、マルク・ルッテ首相は「両国には多くの類似点がある。それらは、ともに両地域の戦略的な位置にあり、平野部を有する。双方は農業が発達する国家であり、農業部門が輸出活動の中で主導的な役割を果たしている。これらは、双方の協力関係にとって共同基盤となっている。その理由で、私たちは、水資源管理と気候変動対応、持続可能な農業発展、食料安全保障に関する戦略的なパートナーを達成した」と強調しました。

ベトナムとオランダの関係が良好に発展している背景の中で、マルク・ルッテ首相によるこの公式訪問は、二国関係の新たな発展段階を記す重要な出来事であるとされており、両国間の高級指導者が政治・外交関係の緊密化、貿易投資、特に気候変動対応、及び、水資源管理、持続可能な農業、食糧安全保障などの分野における協力の強化措置などについて討議する良いチャンスとなりました。さらに、この訪問は、両国が4月9日の外交関係樹立46周年記念日に当たって行われたため、大変有意義なものとなっています。

マルク・ルッテ首相はベトナムを発つ前に、フック首相と多くの記者に対し「ベトナム国民はヨーロッパにおける友人を得た」と言った言葉は、ベトナムに対するオランダの親近感と政治的信頼を示す証であり、二国関係の新たな発展段階における信頼醸成に繋がりを示すものです。

ご感想

他の情報