ベトナムと韓国の関係

(VOVWORLD) - 既にお伝えしましたように、4日、グエン・ティ・キム・ガン国会議長は韓国公式訪問を開始しました。この訪問は、両国間の戦略的パートナーシップや、政治的信頼、両国の立法機関間の協力の強化を目指すものです。

ベトナムと韓国の戦略的パートナーシップは2009年に樹立され、これまで全面的かつ実質的に発展してきました。これは、両国の指導部と国民の決意、願望を示し、今後の両国関係のさらなる発展の強固な土台を作り出しています。 

多分野にわたり効果的協力 

ベトナムと韓国の関係 - ảnh 1          両国の国会議長

韓国はベトナムの最も重要な相手国の1つで、ベトナムの投資国の中でトップ、ODA=政府開発援助供与国の中では日本に次いで2位、貿易相手国の中で中国とEU=欧州連合に次いで3位に立っています。両国は、経済・科学技術協力政府合同委員会や、原子力・エネルギー・工業協力閣僚級合同委員会などの協力体制を維持しています。

今年1月から10月末まで、両国間の貿易額はおよそ542億ドルに達しています。2015年12月20日、両国はFTA=自由貿易協定を締結しましたが、これは2020年をめどに両国間の年間取引額を1000億ドルにするという両国の指導者らが掲げている目標達成に役立つと期待されています。

投資に関して、年初から10月末まで、韓国はベトナムに65億ドルを投資し、ベトナムへの外資の23・4%を占めています。ODAに関し、韓国は2012~2015年期に12億ドル、そして、2016~2020年期に15億ドル相当の低金利借款をベトナムに供与しています。韓国のODAはグリーン成長や、インフラ整備、人材開発に集中しています。韓国の各プロジェクトは効果を上げ、資金調達率が年々増えています。

特に、近年、韓国はベトナムの重要な観光市場となっています。2017年、ベトナムを訪れた韓国人観光客は250万人以上に達し、前年と比べ56%増となりました。また、今年10月末まで、その数は280万人で、48・3%増加しています。一方、韓国を訪れるベトナム人観光客数も急増しています。

ベトナムと韓国の関係 - ảnh 2      両国の閣僚らが協力覚書を交換

国民交流や、文化・スポーツ協力も迅速に発展しています。今年10月までの統計によりますと、韓国在留ベトナム人の数は19万人、そして、ベトナム在留中の韓国人の数は15万人を超えています。両国の60の地方は協力関係を結んでおり、協力合意を効果的に展開しています。こうした中、両国の政府は、国民の権利保護や、有利な条件づくりなどを目指して、民事司法互助協定の締結に関する交渉を進めています。

新しい原動力づくり

近年、両国の国会の関係も良好に発展しており、両国間の戦略的パートナーシップの深化に貢献しています。2015年、当時の韓国の鄭義和(チョン・ウィファ)国会議長、そして、2017年4月、丁世均(チョン・セギュン)国会議長はベトナム公式訪問を行いました。一方、2017年7月、ウオン・チュ・リュ国会副議長は韓国を訪れました。両国の友好議員連盟も頻繁に交流しています。

こうした中、行われるガン国会議長の今回の訪問は、ベトナムが常に韓国との戦略的パートナーシップを重視し、そのパートナーシップを強化していきたい意向にあることを示しています。また、ベトナムが韓国の新ルックイースト政策を支持し、2013年7月に締結された立法機関間の合意を具体化させ、両国国会の関係を新しい発展段階に押し上げたい意向にあることを再確認します。

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