ベトナム、気候変動対応に努力

(VOVWORLD) - 18日から20日にかけて、南部カントー市で外務省、資源環境省、計画投資省、カントー市人民委員会の共催により、「ASEM気候変動に対する適応会議」が行われています。
ベトナム、気候変動対応に努力 - ảnh 1  ASEM気候変動に対する適応会議の様子

この会議は気候変動対応を目指すASEMの努力に対するベトナムの貢献を示すだけでなく、気候変動に対応できるメコンデルタの持続的な発展に関する政府決議の実施に対するアジア・欧州諸国の支持・支援を呼びかけることが狙いです。

この会議はオーストラリア、デンマーク、フィンランド、オランダ、イタリアなどからの支援を受け、開催されるもので、ベトナムが主催するASEM2018の一環となっています。

気候変動対応に向けてのアジア・欧州協力を強化

「ASEM気候変動に対する適応会議」はベトナムがパリ協定の展開を進めている中で重要な意義があり、同分野における経験の交換や協力の強化、ASEM加盟諸国の支持・支援の活用を目指しています。

会議では持続可能な開発のための2030アジェンダーやパリ協定の実施、気候変動対応措置、持続可能な発展のチャンス、低炭素経済へのシフト、第4次産業革命が進められている背景での気候変動対応などが主要議題として取り上げられました。

これを機に、ASEM加盟諸国は自然災害の防止対策、水資源の持続的な管理、再生エネルギー、クリーン・テクノロジーの開発、気候変動に対応できる農業の発展で引き出した経験や実践を基礎に気候変動対応を目指す協力メカニズムを作成するとしています。

また、気候変動対応への政策作成者、企業、地方、金融機関、政治・社会団体、女性、青年などの参加の重要性が強調されました。会議で、出席者らは技術移転、共同評価ネットワークの設立などを通じて、気候変動対応におけるアジア・欧州のパートナー関係の強化を提出しました。

ベトナムのチャンス

ベトナムは気候変動の深刻な影響を受ける国の一つです。特にメコンデルタ地方は世界でも海面上昇による被害が大きい3つの平野のうちの一つであり、気候変動はベトナムの食糧安全保障と農業発展を脅かしているとしています。

こうした事情を踏まえ、この数年、メコンデルタ各省、とりわけカントー市は国際組織の支援を活用し、気候変動対応にあらゆる手を尽くしており、気候変動の影響を軽減することができました。

今回の会議はベトナムの各省・市の資源環境部門にとって気候変動対応、再生エネルギーの開発、水資源の持続的な管理に関する加盟諸国の経験を吸収するための良いチャンスとなっています。また、世界各国は自然災害による深刻な被害を受けている現在、アジア・欧州協力の強化はベトナムを含め、ASEM加盟諸国の持続可能な発展を確保するものとなるでしょう。

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