ベトナムとスリランカの友好関係の強化

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グエン・スアン・フック首相の招きに応え、スリランカのラニル・ウィクラマシンハ首相夫妻は16日から19日にかけて、ベトナム公式訪問を行なっています。この訪問は両国の友好関係、また、あらゆる分野での協力を強化することが狙いです。インド洋に位置するスリランカは長年にわたり、安定的に発展してきましたが、地域の航海、航空、貿易、知識経済の中心地へと発展させるため、経済外交を促進しています。

ベトナムとスリランカの友好関係、順調に発展

ベトナムとスリランカは1970年から外交関係を樹立しました。かつてのアメリカ帝国主義者との戦いでベトナムを支持した人物をはじめ、スリランカの各世代の指導者はいずれもベトナムとの厚情を維持し、ホーチミン主席に対する尊敬を示しています。スリランカにはベトナムとの団結協会、ベトナムとの友好議員協会、及びベトナム・スリランカ友好基金という3つの組織がある一方、ベトナムには2012年、スリランカとの友好議員グループ、2014年にベトナム・スリランカ友好協会が設立されました。

双方の各レベルの訪問団は頻繁に交換されており、その中には、20137月と20153月に行われたスリランカ国会議長によるベトナム訪問や、20145月、ベトナムで開催されたウェーサーカ祭へのスリランカ首相の参加などがあります。また、2003年、経済、科学技術協力合同委員会を、2011年に政治協議会を設立しました。

他方、両国の商取引額は双方の潜在力に見合っていないと指摘されています。2016年、双方の商取引額は32千万ドルに達しました。スリランカは対ベトナム投資を行っている110の国と地域の中で第48位に立っています。現在、スリランカの15件の投資プロジェクトが実施されており、投資総額はおおそ9千万ドルにのぼっています。2011年、ベトナムのFIA=外国投資局とスリランカのBOI=投資庁は協力合意書を締結し、紡績縫製、ゴム、電子、農産物・食品加工、宝石・装飾品製作をスリランカのベトナムへの投資奨励分野に、通信、農業機械製造、水産物養殖・加工、石油ガス開発、プラスチック、建設資材生産をベトナムのスリランカへの投資奨励分野に定めました。一方、両国の農業・水産分野での協力は両国関係の柱の一つとなっています。2014年、ベトナムの融資により実施されたスリランカの水産部門発展と技術支援プロジェクトは重要な成果を収め、水産物の養殖に携わる技術者の育成や水産物養殖開発計画の作成が図られました。

多国間協力に関して、ベトナムとスリランカは地域と国際場裏で常に支持しあっています。スリランカはベトナムの市場経済体制を認定するとともに2014年~2016年期のベトナムの国連人権理事会入りや2016年~2018年期の国連経済社会理事会入りを支持する一方、2020年~2021年期の国連安全保障理事会入りを支持すると表明しました。

新たな協力段階に原動力づくり

両国の友好協力関係が順調に発展している背景の中で、スリランカのラニル・ウィクラマシンハ首相のベトナム公式訪問はベトナムとの協力をさらに促進することを目指しています。同首相とグエン・スアン・フック首相の会談で新しい協力計画が提出され、両国関係の深化に寄与するでしょう。

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