ベトナム、アジア・アフリカ協力を促進

22日から24日にかけてインドネシアの首都ジャカルタで、アジア・アフリカ首脳会議いわゆる「バンドン会議」、及び、アジア・アフリカ首脳会議60周年記念式典、アジア・アフリカ新戦略的パートナーシップ樹立10周年記念式典が開催され、100カ国以上の代表が出席する予定です

ベトナムからはチュオン・タン・サン国家主席がインドネシアのウィドド大統領の招きに応じて、インドネシアを訪問します。

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20日にジャカルタで開幕したバンドン会議の閣僚会議


今回のアジア・アフリカ首脳会議は「世界の平和・繁栄の促進を目指す南南協力の強化」をテーマとしてます。アジア・アフリカ首脳会議の積極的な参加国と評されているベトナムは、「バンドン10原則」や国際法を守りながら、アジア・アフリカの両地域の協力を促進する方針です。

バンドン10原則の保護


1955年インドネシアで、新興独立国が反植民地主義と相互連帯を誓ったアジア・アフリカ会議(バンドン会議)が始めて開催されました。第1回会議で、基本的人権や国家主権の尊重、国際紛争の平和的手段による解決などをうたった「バンドン10原則」を採択しています。

バンドン会議は、アジアとアフリカの独立運動や非同盟主義を促し,世界の政治的状況の大きな変化の原動力になったと評されています。

この60年間、「バンドン10原則」は、アジア・アフリカの両地域だけでなく、世界全体の国際関係の基盤を作り出しました。貧困や格差が拡大し過激主義が台頭する現在、10原則の重要性は増しており、バンドン精神の意義を再確認しなければなりません。

ベトナムは積極的にアジア・アフリカに協力


1955年の第1回バンドン会議に参加した29カ国の一つであるベトナムはこの60年間,積極的な役割を果たしてきました。ベトナムは、アジアとアフリカの協力に国際機関の補助を加える3者の協力や、ベトナムアフリカフォーラム、アジアとアフリカ諸国による発展の経験交流など具体的な提案を出し,アジアとアフリカの協力 を促進する新しい枠組の構築に大きく貢献しています。

現在、ベトナムはアフリカの55カ国の中、52カ国との外交関係を持っています。モザンビーク、ベナン、ナミビアなどアフリカ諸国の首脳の多くはベトナムを公式訪問しました。ベトナムとアフリカとの協力は、南南協力の典型的な模範であると評されています。

経済面でも、ベトナムとアフリカの関係は著しく発展しています。ベトナムとアフリカ諸国との貿易総額は2013年に43億ドルにのぼっており、2005年の9倍近くになっています。ベトナムの企業はアルジェリア、モロッコ、モザンビーク、アンゴラなどで投資総額20億ドル以上のプロジェクトを展開しています。

農業、医療、教育の分野に携わるベトナムの専門家数千人が二国間か多国間の協力の枠内でアフリカに派遣されています。

アジア・アフリカの団結・協力のさらなる促進


世界情勢が複雑に推移し、大国同士の競争が激しくなり、中東とアフリカなどでテロが広がっている中、アジアとアフリカの協力は新しい試練に直面しています。

そのため、「世界の平和・繁栄の促進を目指す南南協力の強化」をテーマとする今回のバンドン会議は平和と「バンドン10原則」を守りながら、両地域の経済協力と連携強化を最優先課題にすることが求められています。

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