メコン川流域諸国と韓国との協力強化に積極的に寄与するベトナム


29日、韓国で、ラオス、ベトナム、カンボジア、タイ、ミャンマーのメコン川流域5カ国と韓国による第4回外相会議は、メコン地域内の開発協力や、経済・政府間協力、朝鮮半島情勢などについて議論した他、今後3年間の行動計画を採択し、閉幕しました。


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会議に参加したベトナムは、メコン川流域諸国と韓国との協力強化に向けた努力を引き続き強調すると同時に、韓国との戦略的パートナー関係を含めメコン川諸国との協力関係を深化させていきたい意向を示しています。


宣言から行動計画へ

メコン川流域5カ国と韓国との協力は、韓国の構想によって2011年に形成されました。2011年にソウルで第1回メコン川流域5カ国と韓国による閣僚級会議が開催されて以来、メコン川流域諸国と韓国との協力は政治面でも経済面でも幅広く発展しています。

2011年の会議では、包括的な協力策を盛り込んだ「漢江(はんがん)宣言」を採択しました。これに基づき、ASEAN=東南アジア諸国間の連携や、持続可能な発展、人間の為の開発という3つの優先課題が定められました。特に、インフラ整備や、人材開発、IT=情報技術、環境、水資源の管理、農業、食糧安全保障などの分野の発展が中心的な目標と見らています。

この会議で、韓国は2015年までにメコン川流域諸国を始めとするASEAN諸国へのODA=政府開発援助の倍増を公約しました。また、2012年に、韓国は東南アジア地域5カ国における発展プロジェクトを補助する為に、基金を発足させることにしました。第4回閣僚級会議で、6カ国の外相は、インフラ整備や、グリーン成長、ITなどの分野における協力を拡大させる為の今後3年間の行動計画を採択しました。

このことについて、ベトナム外務省のブイ・タン・ソン次官は次のように明らかにしました。

(テープ) SON

「先ずは、 協力プロジェクトの増加、メコン川流域諸国間の連携、特に、交通インフラ、運輸、エネルギーなどの分野で協力事業を強化することにしました。次は、製造業、農産物加工、グリーン成長の分野におけるメコン川流域諸国と韓国のメリットを活かします。そして、メコン川流域と韓国との協力を強化させる為に、官民パート ナーシップを発展させることです。」

この行動計画に基づき、今後3年間、韓国はインフラ分野での中長期的な協力事業として、メコン地域内に韓国交通政策の導入に向けた交通研究所を設立することになります。さらに、韓国は、アジア山林協力機関を通じてメコン地域で山林復元と緑化事業を実施し、韓国のメコン地域へのODAを増額させる方針です。


協力促進のためのタイミング

メコン川流域諸国と韓国との協力の潜在力は大きいと評されています。中でも、豊かな若い労働力や、安定した発展スピード、文化面での複数の類似点などは重要な要素と見られています。また、ASEANが来年をめどにASEAN共同体構築を目指していることもメコン川流域諸国とアジア地域に大きなチャンスをもたらします。

韓国は、これを深く認識した上で、地域諸国との協力促進のために努力しています。韓国から最大の投資を受けているベトナムは常にメコン川流域諸国と韓国との効果的な協力の促進において重要な役割を果たしています。

計画投資省・外国投資局のダン・スアン・クアン副局長は次のように語りました。

(テープ) QUANG

「韓国はベトナムの最大投資国となっています。韓国の多くの投資家はベトナムで大規模なプロジェクトを実施してきました。それはベトナムの投資環境に対する外国投資家の長期的な信頼感を示しているものといえるでしょう。」

これまでに、ベトナムはメコン川流域諸国と韓国との協力関係に多大な貢献をしてきました。2014年はメコン川流域と韓国の交流年であり、メコン川流域諸国と韓国が行動計画を始めて立案・実現する年でもあります。今後も、ベトナムはメコン川流域諸国と韓国との協力強化に適切な貢献を寄せていく方針です。

 

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