前向きに発展してきた今年上半期の経済社会状況

(VOVWORLD) - 今年上半期に、ベトナム経済が前向きな成果を収めた一方、いくつかの問題点も出てきました。
前向きに発展してきた今年上半期の経済社会状況 - ảnh 1

今年上半期のGDP国内総生産の伸び率は6.17%に達し、昨年同期と比べて5.73%増となりました。しかし、今年通年の経済成長率が6.7%に達するという目標の遂行には多くの試練があると予測されています。

今年上半期における経済成長に最も際立ったのは、第二四半期にベトナム経済が著しく発展していることだとされています。

 

断固とした指導の賜物

具体的には、今年上半期、輸出総額が978億ドルに達し、昨年同期と比べて およそ19%増となり、輸入額がおよそ1005億ドルに達し、昨年同期と比べて24%増となっています。また、CPI=消費者物価指数の上昇率が昨年同期比で4.15%にとどまっています。

特に、新規設立企業数が6万1000社になり、記録的な数字です。これらはベトナムの経営環境が改善されていることを示しています。統計総局のグェン・ビック・ラム( Nguyen Bich Lam) 総局長は次のように語りました。

(テープ)Băng V6 03/07 TSCT LAM

「今年上半期、農業部門は昨年の問題点を克服しました。また、加工業は前向きに発展し、建設業や、サービス業が高い伸び率を達成しました。これは政府の断固とした指導と企業の取組の結果と言えます」

今年上半期に、ベトナム経済が前向きな成果を収めた一方、いくつかの問題点も出てきました。計画投資省経済社会予測センターの分析・予測委員会のダン・ドゥク・アイン( Dang Duc Anh) 委員長は次のように語りました。

(テープ)V6 03/07 TSCT ANH

 「ベトナム経済が工業分野に大きく依拠して、そして、工業部門において外資系企業が大きな役割を担っていることから、サムスン社など大手外資系企業が生産経営計画を変更したら、加工業は影響を受けます。そのような中、民間企業の数が多いものの、それぞれの企業の規模が小さいことから、GDPに対する貢献度が低いのです。また、これを見て、経済の質的向上が希望通りのものではないことが分かりました。」

 

経済成長率6.7%に達する

統計総局によりますと、今年通年のGDP伸び率が6.7%に達するためには、下半期の伸び率が7.4%に達しなければなりません。経済政策研究所のグェン・ドゥク・タイン( Nguyen Duc Thanh) 所長は次のように語りました。

(テープ)Băng V6 03/07 TSCT THANH

「最も重要な任務は国内の経営環境の改善、企業の生産コストの削減のため改革を進める必要があるということです。現在、私たちは改革を進めていますが、その成果はすぐに見えません。もし、この改革を堅持すれば、よりよい経営環境が整えられることでしょう。」

今年、ベトナム政府は通年の経済成長率が6.7%に達するため、経済構造の再構築と経済成長モデルの刷新、経済競争力の向上に全力を尽くしています。

ご感想

他の情報