地域経済協力の促進

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3月1日、マレーシア北部コタバルで開催されていたASEAN=東南アジア諸国連合の非公式経済閣僚会議が3日間の日程を終え、閉幕しました。席上、閣僚らは今年末までにASEAN経済共同体を構築、東アジア包括的経済連携協定の交渉を終結することで一致しました。

1997年の第2回ASEAN非公式首脳会議において、2020年までのAEC=ASEAN経済共同体実現を目指す「ASEANビジョン2020」が採択されました。AECは2015年までに、物品サービス、投資、熟練労働者、及び資本の5つのコア・エレメントの自由な移動が行なわれる地域として単一の市場と生産拠点を実現することを目指しています。自由な物品移動とはAFTA=アセアン自由貿易地域に基づき、ASEAN域内での関税・非関税障壁の引き下げを行い、貿易の自由化と活性化を促進することです。サービスの自由な移動とはサービス分野における外資規制を緩和し、外資出資比率の上限を70%以上に引き上げることです。 経済専門家によりますと、AECへの加盟により、ベトナムのGDP=国内総生産の伸び率は3.5%増加する見通しです。

積極的かつ主体的に参加


2015年はASEAN共同体の構築に重要な年となっています。これまで、ASEAN経済共同体の構築に関する目標のおよそ90%が完成しました。ベトナムはAECの実現に関する公約の達成度が最も高い4カ国の1つと評されています。ベトナムは関税率表の98%を占める1万品目あまりに対し、税率を0%~5%に引き下げました。商工省・貿易政策局のレ・チエウ・ズン副局長は次のように語りました。

(テープ)

「ベトナムの積極的かつ主体的な参加はASEAN諸国間の貿易円滑化を目指す多くのイニシアチブを提案し、経済発展にプラス影響を与えてきました。税関手続きへのワンストップサービスの導入は例の一つです。現在、ベトナムは税関手続きのワンストップサービスを提供していますが、今後、ASEAN内のワンストップ制を導入する予定です。また、公約のおよそ90%を実現しました。」

チャンスを生かし、試練を乗り越える


ベトナムはAECへの加盟により、迅速な経済成長を遂げ、多くの雇用を創出し、外国投資の誘致を強化した上で、経済の競争力を向上させると予測されています。また、地域の生産ラインにおけるベトナム経済的地位が確実になるとしています。しかし、チャンスを手にする一方、多くの試練にも直面すると予想されています。加盟諸国の発展度合の格差や関税・非関税障壁の撤廃による激しい競争などが掲げられています。先ほどの商工省・貿易政策局のレ・チエウ・ズン副局長は次のように語りました。

(テープ)

「加盟に際し、競争力が最も大きな試練となります。物品、サービスの自由化により、企業は激しい競争にさらされるでしょう。自由化は段取りに基づき、実施されるべき公約です。国家管理機関は有利な経営環境づくりに力を入れる必要があります。一方で、企業は長期的な経営戦略を作成すると同時にチャンスを徹底的に活用しなければなりません。」

地域経済への参入に努力

これまで、ベトナムの関係機関と企業界はAECへの加盟に積極的に準備してきました。商工省のグエン・カム・トゥ次官は次のように明らかにしました。

(テープ)

「第1、ASEAN経済共同体実現に関する包括的計画に盛り込まれた措置を効果的に実施したこと。第2、ASEANやWTO=世界貿易機関などとの公約を完全遂行し続けること。これは国の経済発展に原動力をつくると思います。これにより、ベトナムは世界経済への参入を促進することができるでしょう。」

ベトナムはチャンスや試練をよく把握した上で、主体的かつ積極的にAECへの加盟を進め、新たな発展を遂げることでしょう。

 

 

 

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