第30回外交会議

(VOVWORLD) -既にお伝えしましたように、13日から17日にかけて、ハノイで、「ベトナム外交:主体的・創造的・効果的・第12回党大会決議の実施」をテーマにした第30回外交会議が開催されています。
第30回外交会議 - ảnh 1     会議の様子= Quỳnh Trang

2年ごとに行われるこの会議は、外交活動に関する第12回党大会決議の実施状況、党の外交路線の遂行に対する世界情勢やチャンス、試練、及び多国間外交活動の効果向上の方策を評価する他、国家機関システムの健全化と専門的かつ近代的な幹部スタッフの育成について討議することになっています。

ベトナムの外交活動の成果

ベトナムの外交活動はベトナムの党、国家、国会の関心を受けて、新たな発展段階に入っています。

ベトナムの外交部門は国家の利益のために、チャンスを掴み、試練を乗り越えならが、主要な任務を立派に果たしてきました。それらは、国の発展と独立・主権・領土の保全、そして平和で安定した環境の維持に外国からのあらゆる支援を活用してきたということです。

第30回外交会議 - ảnh 2        チャウ大使

在インドベトナム大使館のファム・サン・チャウ大使は次のように明らかにしています。

(テープ)

「外交部門はこの2年間に多大な成果を収めてきたと思います。その中で、最大となった成果は、平和で安定した環境を維持することです。世界情勢が複雑に推移していますが、我々の任務は、国の発展と安定のために、平和で安定した環境を維持しなければなりません。これは最も重要な任務であると思います。」

一方、会議で発言に立ったブ・コアン元副首相は「世界は大きく、複雑に変化している。国際情勢が深く理解しながら、適合な措置をとらなければ、国際参入過程や国の発展目標が困難になる。」と強調しました。

他方、在ドイツベトナム大使館のドアン・スアン・フン大使は「ドイツは、大きな市場であり、潜在力が多い国である。そこで、私たちは、ベトナムとドイツとの関係をどうすれば戦略的パートナシップに発展させるかとよく考えている」と明らかにし、次のように語っています。

(テープ)

「私たちは、ドイツ市場について深く理解する為に、取り組んでいます。多くのドイツ人は、ベトナムがアジア地域における明るい将来を持っており、関心を寄せるべき市場であるという印象を抱いています。私たちは、ドイツのそれぞれの州や都市を訪れて、企業共同体にベトナムの潜在力や人々を紹介する方針です。」

国の地位向上を目指す

これまでに、ベトナムは、合計で27のパートナーと全面的な戦略的パートナーシップを樹立しており、16件の自由貿易協定を締結しました。これらは、ベトナムの広範な国際参入に繋がる重要な前提となっています。

しかし、保護主義や貿易摩擦、反グローバル化などが広がり、ベトナムを含む世界各国の経済発展にマイナス影響を及んでいます。こうした流れの中で、それぞれの外交官は、自らの任務を深く認識した上で、国の発展事業に各国のあらゆる支援を活用する必要があると訴えられています。ベトナム国家委員会・アジア太平洋経済協力担当者のグエン・グェット・ガ女史は次のように語っています。

(テープ)

「ベトナムは、持続性やデジタル技術、民間経済セクターを原動力にして、発展段階に進んでいます。これは、大きなチャンスであると思います。その他、ベトナムが27のパートナーと全面的な戦略的パートナーシップを構築しており、59のパートナーとFTA協定を締結したことは、ベトナムにとって大きな利益となっています。そこで、ベトナムは、国際への広範な参入を主張しており、パートナーと緊密に連携する方針です。そのために、外交部門は、新たな流れを適宜に把握してゆく必要があります。」

新たな背景の中で、外国に駐在するベトナムの外交官や大使らは、専門的かつ近代的な外交部門作りに向けて努力しています。

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