第四次産業革命に対応するベトナムの企業

(VOVWORLD) -ベトナムを含む東南アジア発展途上国は、もしインベンション・イノベーションに有利な環境づくりを図れる場合、 迅速かつ持続的な発展のためのチャンスに恵まれると評されています。第四次産業革命は、チャンスと試練をもたらしています。このような中で、ベトナムの各企業は、競争力を主体的に向上させると共に、グローバル・バリューチェーンに広範に参加しています。
第四次産業革命 は18世紀初頭の産業革命以降の4番目の主要な産業時代を指しています。それは物理、デジタル、生物圏の間の境界を曖昧にする技術の融合によって特徴づけられています。第四次産業革命はロボット工学、人工知能、ブロックチェーン、ナノテクノロジー、量子コンピュータ、生物工学、モノのインターネット、3Dプリンター、自動運転車などの多岐に渡る分野においての新興の技術革新が特徴です。

去る8月21日、ハノイで開かれた「ASEAN4.0:企業と第四次産業革命の精神の活用」に関するシンポジウムで、多くの経済専門家は「創造的かつ画期的な技術を誇る第四次産業革命は従来の管理方法と経営モデルを撤廃しつつある」と認定しました。 

2億6千万人が常にインターネットに接続している総人口6億3千万人を擁するASEANは、新型経営モデルの刷新と急速な発展に向けた有利な基盤と大きな市場に恵まれています。その一方で、デジタルグローバル、及びモノのインターネットは、スタートアップを図ると同時に、中小企業のグローバル・バリューチェーンへの広範な参入にも大きなチャンスを与えるということです。

チャンスと共に試練

第四次産業革命 は、ASEAN諸国に発展のチャンスをもたらす一方、多くの試練を引き出しています。

ベトナム外務省のブイ・タン・ソン次官は次のように語っています。

(テープ)

「第四次産業革命 は、ベトナム経済に大きな影響をもたらすと予測されています。現在、我々は毎日、第四次産業革命 の恩恵を目にしています。それらは、共有経済や、電子商取引、スタートアップ、スマート製品などです。自動化と人工知能が発展するにつれて、人件費の安いというベトナムのメリットはなくなる恐れがあります。」

企業共同体、特にスタートアップ企業は、新たな参入過程における経済成長と持続可能な開発に新たな原動力を作り出す重要な役割を果たしています。しかし、その役割を立派に果たす為には、各企業は、主体的かつ積極的に刷新しなければならないと訴えられています。

技術の刷新・導入を推進する

第四次産業革命に対応するベトナムの企業  - ảnh 1「TH true MILK」社での牛乳飼育場=http://baoquocte.vn

乳製品製造大手THトゥルーミルク「TH true MILK」社のゴ・ミン・ハイ取締役副会長は「先進的な技術の刷新と応用は、企業の成敗を左右する重要な鍵である」との見解を明らかにし、次のように語っています。

(テープ)

「ハイテク技術の導入は我が社の発展に繋がるゴールデンキーとなっています。私たちは、乳牛の飼育に先進的な技術を導入しました。現在、当社の外国への投資総額は約27億ドルに達しています。今後も、私たちは、カンボジアやフィリピン、中国、ミャンマーに進出する方針です。」

一方、農薬生産大手のロックチョイ・グループのフィン・バン・トン会長は「第4次産業革命における、我が社が関心を寄せている目標の一つは、バイオテクノロジーの導入ということである」と明らかにし、次のように語っています。

(テープ)

「競争力を向上させるためには、あらゆるチャンスを深く理解した上で、真のチャンスを活用する必要があると思います。例えば、顧客は我が社が生産した農業用化学物質製品の中で、それぞれの製品の選び方や使用方法をよく理解すれば、期待通りの結果を遂げるはずです。」

第4次産業革命は、ベトナムの各企業の生産経営活動に大きな影響をもたらす可能性があります。そこで、ベトナムの各企業が、魅力的な製品の生産に先進技術を導入することなどは、世界市場の急速な変化への対応に役立つと期待されています。

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