ベトナム 根本的な改革を行う時が来た

(VOVWORLD) -5日、ハノイで、ベトナム計画投資省の主催の下、「新たな紀元における経済成長の新たなビジョン・新たな原動力」と題するベトナム改革発展フォーラム2018が行なわれました。このフォーラムは、ベトナムの持続可能な発展を目指す措置について話し合うためのものです。

1986年にベトナムのドイモイ=刷新事業が開始されてから、30年以上となりました。この事業でベトナムは様々な業績を収めてきました。2017年、GDP=国内総生産の伸び率は6.81%に達し、この5年間で最高を記録しました。また、インフレが抑制され、マクロ経済が安定するとともに、投資経営環境が絶え間なく改善されました。また、イノベーション・インベンションが促進されており、スタートアップ運動が幅広く展開されています。さらに、工業生産高はかなり増加して、外貨為替相場が安定しています。そして、各文化社会分野は進展を見せ、国民の生活水準が向上してきました。

フォーラムで、ベトナム計画投資省のグエン・チ・ズン大臣は、向こう数年、ベトナムはチャンスと共に試練にも直面していると指摘し、「第4次産業革命が進められている背景の中で、ベトナムは根本的な改革を行う時が来た」と述べました。ズン大臣は、「ベトナムは改革と発展のための大きなチャンスに恵まれている。そのため、現在の最も大きな課題はそのチャンスを十分に活用するため、どのようにすればよいかということである」と述べました。ズン大臣によりますと、ベトナムは第4次産業革命のメリットを最大限に活用するとともに、その革命のデメリットを最小限に抑える必要があります。また、経営環境の改善やインフラ整備、法整備をさらに促進し、イノベーション能力を高めることもとても重要であるとしています。

一方、フォーラムで、グエン・スアン・フック首相は、「ベトナム経済成長には体制改革、インフラ開発、人材育成という3つの要素が戦略的突破口となっているが、第4次産業革命を基礎に実施されるスタートアップ・インベンション活動と民間経済セクターの発展は今後のベトナム経済成長の2つの原動力となると明らかにしました。

フック首相によりますと、政府は行政改革や経営環境の改善を加速し、市民と行政当局間のインタラクティブを作り出します。また、社会のあらゆる主体が政策の策定に参加できるよう、適切なメカニズムをつくる計画です。さらに、デジタル化や公共サービスポータルづくりを優先課題として実施し、幹部の採用、評価体制を刷新する必要があるとしています。

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