11月13日からの主な国内ニュース


*15日から17日にかけて、ハノイで開催される第14期国会第2回会議では質疑応答が行われました。2日半にわたるこの質疑応答には、グェン・スアン・フック首相のほか、商工大臣、天然資源環境大臣、教育訓練大臣、内務大臣合わせて4人の大臣が臨みました。その様子がテレビとラジオで生中継されました。

質疑応答には、赤字状態にある国営企業や、効果をあげないプロジェクト、公的投資における浪費の抑制、教育訓練プログラムの実施、幹部、公務員、職員の能力問題、幹部の異動などが取り上げられました。

17日午前の国会で、グエン・スアン・フック首相は質疑応答に臨み、マクロ経済や国家組織、汚職防止対策、国際社会への参入などに関し、様々な質問に答弁しました。フック首相は次のように語りました。

(テープ)

「新たな段階においてベトナムは国際社会への参入を進める傍ら、経済の独立性を重視し、一市場、一パートナーに依存することではありません。通貨、エネルギー、食糧の安全を保障しなければなりません。また、独立した経済体制の構築をはじめ、有機農業や情報技術の発展を進める必要があります。」

*15日から17日にかけて、キューバの ラウル・カストロ国家評議会議長の招きに応じて、チャン・ダイ・クアン国家主席夫妻率いるベトナム高級代表団はキューバを公式訪問しました。クアン国家主席の今回のキューバ訪問はベトナムがキューバとの全面的協力かつ、団結を重視するというベトナム共産党と政府の決意を示すものです。この訪問にあたり、両国の指導者らはそれぞれの国の新しい発展段階における両国関係の強化を目指す措置について意見交換を行ないました。

キューバ訪問後、ペルーのペドロ・パブロ・クチンスキ大統領の招きに応じて、クアン主席は19日と20日、ペルーの首都リマで開かれるAPEC=アジア太平洋経済協力会議首脳会議に出席しました。

*16日午後、グェン・スァン・フック首相はベトナムを訪問中のイギリスのケンブリッジ公ウィリアム王子と会見しました。席上、フック首相はウィリアム王子はベトナム・イギリスの協力促進を支持するよう期待を表明しました。教育分野での両国の協力を高く評価したフック首相はベトナム人の大学生がイギリスの質の高い教育に接近するように両国の大学、研究センター、職業訓練センターの協力、英語教育を強化する必要があるとの意見を出しました。

*14日と15日の両日、中部ニャチャン市で、「ベトナム東部海域(いわゆる南シナ海)・安全保障と地域発展のための協力」をテーマにした第8回シンポジウムが開催され、国内外の学者およそ200人が出席しました。ベトナム東部海域研究支援基金や、外交学院、ベトナム法律家協会の共催によるこのシンポジウムでは、政治的や、外交的、法律的角度から見たこの問題に関する研究テーマ30件が発表されました。開会式で発言にたった外交学院のグェン・ブ・トゥン博士は、「近年、領海紛争は激しくなっている」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「このシンポジウムを通じて、学者らはベトナム東部海域に関する歴史や、法律、政治、安全保障、環境などの面での問題を十分に分析できるようになります。これを通じて、この海域での紛争を招いた本質的な原因、および、試練とその解決策などを世界各国に知らせます。」


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