10月20日から一週間の主な国際ニュース


*  EU欧州連合首脳会議は先週、西アフリカのエボラ出血熱対策で、金融支援を10億ユーロに倍増することで合意しました。EUは先に約5億ユーロの支援で合意していましたが、追加支援を求める声が強まりました。そのほか、会議ではウクライナ情勢とEUとロシアの関係についても討議されました。

*  西アフリカのマリで新たにエボラ出血熱の感染が確認された女の子について、WHO=世界保健機関は隣国のギニアから入国した際にすでに症状が出ていたと指摘し、国をまたいだ感染の拡大を防ぐことの難しさが改めて浮き彫りとなっています。西アフリカで患者が増え続けているエボラ出血熱について、マリの政府は先週、国内で初めて感染者を確認したと発表しました。こ れに関し、WHOは声明を出し、感染が確認された2歳の女の子は隣国ギニアで葬儀に出席した祖母とともにバスでマリに移動し、その時にはすでに鼻か らの出血などエボラ出血熱の症状が出ていたと指摘しました。

*  最高会議選挙の投票は先週、ウクライナ各地で始まりました。しかし、ロシアに編入されたクリミア半島や親ロシア派との散発的な戦闘が続く東部ドネツク などでは実施されていません。事前の世論調査では、大統領の新党「ポロシェンコ・ブロック」が30%以上、ヤツェニュク首相の「国民戦線」が10%程度の 支持を集めるなど、親欧米派が過半数の議席を獲得しました。

*  イスラム過激派組織「イスラム国」が有毒の塩素ガスをイラクでの戦闘で使用した疑いがあります、アメリカのケリー国務長官は、懸念を示したうえで事実関係の確認に向けて情報収集に努める意向を示しました。アメリカの新聞「ワシントン・ポスト」は先週の電子版で、「イスラム国」がイラクでの戦闘中に有毒の塩素ガスを使用した疑いがあると報じました。

*  カナダの首都オタワで、連邦議会の議事堂内に侵入した男と警察の間で銃の撃ち合いとなり、男は射殺されましたが、警察は議事堂などを閉鎖して、ほかに仲間がいないかどうか調べています。カナダ東部の首都オタワにある連邦議会の周辺で、先週、複数の発砲がありました。

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