12月19日から一週間の主な国際ニュース


*  先週、世界各国は安全保障措置が強化された中で、クリスマスを迎えました。紛争が続いたシリアのアレッポでは、がれきが積まれた教会に市民が集まりました。また、アメリカのトランプ次期大統領の政権移行チームは、ロシアのプーチン大統領が15日にトランプ氏宛てに「クリスマスと新年を祝う書簡」を送ったと発表しました。プーチン大統領はその書簡で「グローバルな課題と地域的な課題の深刻さを考えれば、露米関係が世界の安定と安全保障を守るために重要な要素であることが分かる」と指摘し、来年1月のトランプ氏の大統領就任後に「建設的、現実的なやり方で2国間協力の枠組みを回復できるよう希望する」としていました。

*  先週、シリアのアサド政権軍は、北部のアレッポに残っていた反体制派の戦闘員らが撤退を完了し、政権が一帯を完全に支配したと発表しました。首都ダマスカスを含む国内の主要都市を掌握し、5年以上におよぶ内戦で極めて有利な位置に立ちました。反体制派のアレッポ撤退はロシアやトルコ、イランが仲介し、今後の停戦・和平プロセスもロシア主導で進む公算が大きいです。

*  先週、アンドレイ・カルロフ駐トルコロシア大使が、トルコの首都アンカラで、イベント参加中に銃撃され死亡しました。ロシアのプーチン大統領はテロリストの卑劣な行為を激しく非難し、「テロ襲撃の犯行者のこれを以って、ロシアとトルコの関係を損う企みは思い通りにはならない」と強調しました。

*  ドイツ・ベルリンのクリスマス市にトラックが突っ込み、死傷者が出た事件で、過激派組織「イスラム国」が犯行声明を出しました。この事件で、12人が死亡、48人が負傷しました。

*  ロシア国防省は先週、「国防省所属の航空機Tu-154が同日早朝にシリアに向かう途中、ソチ近くの黒海沿いに墜落し、乗客84人と乗務員8人が死亡した」と発表しました。ロシアメディアの報道によりますと、乗客のうち、64人が有名なロシア軍所属楽団「アレクサンドロフ・アンサンブル」の楽団員たちで、シリア・ラタキア付近にあるロシア軍のフメイミム空軍基地でロシア軍兵士のために新年コンサートを行う予定でした。また乗客のうちの9人はロシアメディアの記者でした。

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