12月5日から一週間の主な国際ニュース


*  先週、アメリカのオバマ大統領が、同国の情報機関に対し、先月の大統領選挙における外国の因子の干渉や、外部からのサイバー攻撃の可能性について報告を提出するよう指示しました。また、アメリカ政府は今年10月、ロシアがアメリカの世論を操作する目的で同国の民主党に対するサイバー攻撃の準備を整えていたとの疑いを提示ました。

*   先週、ブラジルのサッカー選手らを乗せたチャーター機がコロンビアで墜落し乗客乗員71人が死亡した事故で、ボリビア航空当局の女性職員が事故機の離陸前に飛行計画の問題点を報告していたにもかかわらず、上司から内容の一部を隠蔽(いんぺい)するよう圧力をかけられたと主張していることが分かりました。ボリビア航空当局のセリア・カステド氏は墜落したチャーター機には目的地までぎりぎりの燃料しか積まれていない点を問題視し、報告を上げていたということです。

*  韓国国会では、先週、パク・クネ大統領の長年の知人チェ・スンシル(崔順実)被告や側近らが起訴された一連の事件をめぐり、大統領の弾劾を求める議案が採決が行われ、野党議員だけでなく、多くの与党議員も賛成票を投じ、可決されました。これにより、パク大統領の職務が停止されて、ファン・ギョアン(黄教安)首相が職務の代行を始め、ファン首相と与党は、与野党が協力して、政治の混乱を収めるべきだと訴えました。

*  先週、イタリアのマッタレッラ大統領は、辞表を提出したレンツィ首相の後任や、総選挙実施を巡る与野党との協議を終え、ジェンティローニ外相を次期首相に指名し、組閣を要請しました。首相は、早急に組閣に向けた協議に入り、新政権が間もなく樹立される見通しです。新政権は、国内銀行の不良債権問題や、新たな選挙法の制定などに取り組むことになります。

*  先週、トルコの最大都市イスタンブール中心部のサッカー場近くで、自動車爆弾と自爆による計2回のテロがあり、ソイル内相によりますと、38人が死亡、155人が負傷しました。エルドアン大統領は、治安部隊や市民を狙ったと非難しました。クルトゥルムシュ副首相はCNNトルコに出演し、使用された車両などから、少数民族クルド人の独立を目指す武装組織「クルド労働者党」が関与した可能性があると語りました。


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