4月10日から一週間の主な国際ニュース

* 先週、朝鮮民主主義人民共和国の故・金日成(キム・イルソン)主席生誕記念の軍事パレードを行い、ミサイル開発を進める姿勢を強調しました。同共和国が、東部・新浦からミサイル1発を発射しましたが、打ち上げの直後に爆発し失敗しました。韓国国防省は、朝鮮民主主義人民共和国が、東部の咸鏡南道・新浦付近からミサイルの発射を試みたものの、失敗したとみられると発表しました。アメリカ太平洋軍は、発射したのは「弾道ミサイル」で「発射直後に爆発した」と分析していました。アメリカ政府関係者によりますと、ミサイルはアメリカ大陸まで射程圏内に入るICBM=大陸間弾道ミサイルではなかったとみられるということでした。

* 先週、アメリカのティラーソン国務長官とロシアのラブロフ外相は、モスクワでアメリカがロシアの支援するシリアのアサド政権の軍事施設に対してミサイル攻撃を実施後の初となる会談に臨みました。両外相は共同会見を行い、アメリカ軍によるシリアのアサド政権への攻撃をめぐって、ティラーソン長官は「アサド政権が化学兵器を使用した根拠がある」と述べ、攻撃の正当性を改めて主張したのに対し、ラブロフ外相は「確信に満ちた言葉ではなく、実際に存在する証拠を示してほしい」と述べ、OPCW=化学兵器禁止機関による中立的な立場で綿密な調査が不可欠だとの考えを強調しました。

* アメリカが行ったシリア軍への攻撃について、先週、アメリカで行われた世論調査で、シリアのアサド政権に対するミサイル攻撃を支持すると答えた人は50%余りで、反対と答えた人は40%でした。シリアのアサド政権が化学兵器を使用したと断定し、シリア中部の空軍基地をアメリカ軍の巡航ミサイルで攻撃したトランプ大統領の決断について、支持すると答えた人は51%で、反対と答えた人は40%でした。また、今回のミサイル攻撃がアメリカとアサド政権の後ろ盾となっているロシアの関係を悪化させると思うという人は59%に上りました。

* 先週、ミャンマー、タイ、ラオスとカンボジアで地域の正月を祝う水掛け祭りが最高潮に達していました。市民が道路に出て、水鉄砲やホースで水を掛け合う姿があちこちで見られました。タイでは「ソンクラン」と呼ばれる正月を祝う水掛けが、先週から全土で始まりました。外国人観光客らも交えて、街のあちこちで水鉄砲を楽しそうに撃ち合う姿が見られました。東南アジア大陸部にあるミャンマー、タイ、ラオス、カンボジアでは、1年のうちで最も暑さが厳しくなるこの時期に正月を迎えます。水掛けには、新年を迎えるにあたって旧年の汚れを落とし、清める意味などがあるとされます。

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