4月25日からの一週間の主な国際ニュース


*  先週、朝鮮民主主義人民共和国が先週、新型の中距離弾道ミサイル「ムスダン」とみられる1発を発射したものの、直後に爆発し発射は失敗したとみられていることについて、国連安全保障理事会では非公開の会合が開かれました。安保理では、厳しい制裁決議が採択されたあとも、挑発的な行動を繰り返す朝鮮民主主義人民共和国に対して強い警戒感が広がっています。

*  先週、東南アジアのブルネイ、カンボジア、ラオスを歴訪した中国の王毅外相はラオスでの記者会見で、「海上問題に関して3カ国と意見が一致した」と述べました。今回の歴訪で3カ国と意見を一致させたことは、中国に強く対抗しているフィリピンやベトナムをけん制し、日本や、アメリカなどの介入を阻止する狙いがあるとみられました。
しかし、これに対し、カンボジア政府のPhay Siphan報道官は4月27日、ベトナム通信社のインタビューに答えた際、「ベトナム東部海域(南シナ海)問題に関して中国との新しい合意は一つもない」と確認しました。
一方、アメリカ議会議員らはベトナム東部海域のチュオンサ諸島で中国が埋め立てた人工島から12カイリ以内の巡回を強化するよう政権に促しました。また、アメリカ民主党のロバート・メネンデス上院議員は「中国は地域の圧迫を強めている」と批判するとともに、中国に対するアメリカ政権の強硬な立場を支持すると表明しました。

*  先週、ネパールの大地震から、1年を迎えるのを前に、現地で追悼式が行われました。首都カトマンズの観光名所だったダラハラ塔の跡地での追悼式には、オリ首相らが出席し、犠牲者に黙とうをささげました。

*  先週、30年前に起きたチェルノブイリ原発4号機の爆発事故を巡り、G7=先進7カ国を中心とした十数カ国やEU=欧州連合、EBRD=欧州復興開発銀行はウクライナの首都キエフで会合を開き、稼働を停止した1〜3号機の核燃料の中間貯蔵施設整備に約8740万ユーロ(約110億円)を拠出すると表明しました。

*  ウクライナ東部情勢を巡っては、ドンバスで、停戦合意が達成され、4月30日夜から発効されました。しかし、捕虜交換の合意に至りませんでした。

*  カリブ海にあるアメリカ自治領・プエルトリコの保健局は先週、ジカ熱が原因で70歳の男性が死亡したと発表しました。直接の死因についてCDC=疾病対策センターは、「ジカ熱の合併症による体内での出血」としていました。

 

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