5月22日から一週間の主な国際ニュース

(VOVWORLD) - 5月22日からの先週一週間の主な国際ニュースをまとめてお伝えします。

 

*先週、英中部マンチェスターのコンサート会場で22人が死亡した自爆テロ事件で、地元警察は、死亡した実行犯をサルマン・アベディ容疑者(22)と特定し、発表しました。イギリスメディアは、マンチェスター在住のリビア系移民2世と報じていました。メイ首相は夜、国民向けの演説で、テロ脅威レベルを五段階で最高位の「危機的」に引き上げると表明しました。

* 先週、フィリピンでは、南部ミンダナオ島で治安部隊と地元のイスラム系武装勢力の間で戦闘となり、これまでに兵士や警察官5人が死亡し、ドゥテルテ大統領はミンダナオ島や周辺の島に戒厳令を布告しました。フィリピンでは、かつて独裁政権時代に戒厳令が敷かれて弾圧が行われたことから、行きすぎた対応だと人権団体などから批判の声も上がっていました。

* 先週、インドネシアの首都ジャカルタで警察官ら16人が死傷した自爆テロ事件で、国家警察は、過激派組織「イスラム国」を支持する過激派組織の犯行と断定し、テロに関わった疑いのある3人の身柄を拘束したと発表しました。ロイター通信によりますと、ISが犯行を認めたといい、国家警察は背後関係を調べています。対テロ特殊部隊が、西ジャワ州の複数の過激派拠点を家宅捜索して3人を拘束しました。

* 朝鮮民主主義人民共和国は、日本海側の東部元山付近から弾道ミサイル1発を発射しました。日本政府によりますと東に約400キロ飛行し、新潟県・佐渡島から約500キロ、島根県・隠岐諸島から約300キロの日本のEEZ=排他的経済水域内に落下したとみられます。航空機や船舶の被害の情報はありませんでした。ミサイルはスカッド系列の可能性があり、高度100キロ程度でした。アメリカ太平洋軍は短距離弾道ミサイルが6分間飛行との分析を明らかにしました。

* 先週、7カ国の首脳は、イタリア・シチリアのタオルミーナで2日間の首脳会議を終えて発表した共同声明で「朝鮮民主主義人民共和国は国際社会の最優先課題であり、国際法に反復的かつ持続的に違反し、ますます国際社会の平和と安定に新たな水準の深刻な脅威となっている」と明らかにしました。

* 先週、世界15億人のイスラム教徒は、日中の飲食をラマダン=一切断つ断食月に入りました。だがアフガニスタンやリビアなど情勢が不安定な地域では暴力が影を落としていました。大半のイスラム教徒にとってラマダンは、家族が集まり日没後の食事(イフタール)をともに取る家族交流のための時間でもありますが、今年は襲撃事件や戦闘などの暴力が特徴です。

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