8月29日から一週間の主な国際ニュース


*     G20サミットは、中国浙江省の杭州で4日から2日間の日程で開かれ、安倍首相やアメリカのオバマ大統領、それに、議長国・中国の習近平国家主席らが出席しました。会談を前に中国は、地球温暖化防止対策の新たな枠組みとして去年採択された「パリ協定」を批准し、アメリカも足並みをそろえる方向でした。ベトナム東部海域を巡り対立する米中でしたが、G20開幕を前に協調姿勢を示した形でした。一方、3日開幕したビジネスサミットでは、習近平国家主席が基調講演を行いました。

*     半世紀以上にわたって断絶していた国交を昨年7月に回復したアメリカとキューバの間で、民間航空会社による定期便の運航が、8月31日に始まじました。両国間での定期便の運航は、国交が断絶した1961年以来、55年ぶりで、新しい歴史の一歩を刻みました。

*     ブラジルのルセフ大統領への罷免投票が8月31日、上院に設置された弾劾法廷で行われ、全81議員の3分の2を超える61人が「有罪」と判断し、ルセフ氏の失職が決まりました。ルセフ氏は最高裁などに異議を申し立てる方針でしたが、地元メディアによりますと、却下される可能性が高いとしています。

*    先週、ミャンマーでは、イギリスからの独立直後から、人口の3分の1を占めるさまざまな少数民族の武装勢力と、ビルマ族を中心とする政府軍との内戦が続いてきました。首都ネピドーで31日から5日間の日程で始まった和平会議は、ことし3月に発足した新政権を事実上率いるスー・チー氏の強い意向で開かれたもので、17の主要な少数民族の武装勢力の代表が参加しました。

*     先週、スロバキアの首都ブラチスラバで、EU=欧州連合外相理事会はトルコ政府の代表と会合を行いました。トルコクーデター未遂後の初となったこの会合は、双方関係にとって積極的なものと見られています。

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