9月5日から一週間の主な国際ニュース

* 先週、第11回20カ国・地域(G20)首脳サミットが9月4日から5日の日程で、浙江省杭州市で開かれました。今回のサミットは杭州の地で世界経済の成長と協力について協議、中国の深い印象を刻み、世界経済は新たな航程へ再出発しました。「革新、活力、連動、包摂の世界経済構築」をテーマに、重点議題と気候変動、難民、反テロ融資など世界経済の重要課題について議論を重ねました。

* 先週、第28回、29回東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議はラオスの首都であるビエンチャンで開催されました。ASEAN輪番議長国ラオスの指導者は、ASEAN共同体の建設を続けて推進し、新たな挑戦に応対するために、地域と外部の協力を強めることを呼びかけました。

* 先週、朝鮮民主主義人民共和国が5回目の核実験を実施したことを受け、国連安全保障理事会は9日午後、非公開の緊急会合を開き、核実験は安保理決議の明白な違反であり「国際平和と安全にとって明らかな脅威だ」として強く非難する報道声明を発表しました。朝鮮民主主義人民共和国への制裁強化を含む「適切な措置」に向け直ちに協議を開始すると明記しました。

* 約3千人が犠牲になった2001年9月のアメリカ中枢同時テロの発生から15年となった11日、航空機が激突して崩れ落ちたニューヨークの世界貿易センタービル跡地などで、追悼式典が開かれました。過激派組織「イスラム国」(IS)や、ISに影響を受けたとみられるテロが世界各地で続発し、アメリカ国内でも再び大規模なテロが起きる懸念が消えないまま15年の節目となりました。

* 先週、シリア内戦を巡り、アメリカのケリー国務長官とロシアのラブロフ外相は10日未明、スイスのジュネーブで記者会見し、12日の日没時からシリア全土で「敵対行為の停止」(停戦)を再び実施することで合意したと発表しました。

* 中南米で流行するジカウイルス感染症(ジカ熱)が東南アジアでも広がり始めました。8月下旬に初の国内感染が確認されたシンガポールでは感染者が270人を超え、マレーシアでも初めて国内感染が確認されました。ジカウイルスを媒介するネッタイシマ蚊は東南アジアに多く生息するだけに、各国が警戒を強めています。

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