朝鮮半島での積極的な兆し

(VOVWORLD) -朝鮮民主主義人民共和国は、ICBM=大陸間弾道ミサイル実験を停止し、同国北部の核実験施設を廃棄することを決定しました。


これは、これまで朝鮮半島の核問題において緩和な兆しだとみなしています。

KCNA=朝鮮中央通信によりますと、核実験やICBM実験を直ちに停止すると表明しました。平和と経済成長を実現するために国際社会との対話に取り組む意向を示しました。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は声明で、核兵器開発を完了したため、もはや核実験やICBMの発射実験を行う必要がなくなったと述べました。

朝鮮民主主義人民共和国は同国経済にとって「好ましい国際状況」を生み出すため、近隣諸国や国際社会との「緊密な関係や活発な対話を促進する」と表明しました。核実験停止と施設廃棄だけでは、アメリカ政府が求める全ての核兵器とミサイルの廃棄には至りません。ただ予定されている米朝首脳会談前に譲歩を示すことで、金委員長の真剣な姿勢を表明したと専門家はみています。

アメリカのトランプ大統領は朝鮮民主主義人民共和国の決定を歓迎、「北朝鮮と世界にとって非常によいニュースで大きな前進である。首脳会談を心待ちにしている」とツイッターで表明しました。

韓国政府も朝鮮半島の非核化に向け「意義ある」進展と評価しました。核実験中止は「世界的な核軍縮のための重要な過程だ」とし「核実験の全面中止のための国際的な努力に合流する」と評されました。また経済建設に有利な国際環境をつくるため、周辺国や国際社会との緊密な連携と対話を積極化するとしています。


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