米露の関係を巡る問題

(VOVWORLD) - アメリカとロシアの関係を巡って、両国首脳は7月16日、フィンランドの首都ヘルシンキで会談することで一致しました。これは両首脳の正式な接触となり、両国関係の緊張を緩和するチャンスとみられています。

アメリカのホワイトハウスによりますと、両首脳は米ロ関係や、シリア内戦、ウクライナ情勢などについて協議します。これまでに、両首脳は国際会議の際に2回にわたり会合し、8回にわたり電話会談を行ってきたものの、正式な会談は今回が初めてとしています。

7月16日に予定されている米ロ首脳会談の調整のため、先週、アメリカのボルトン大統領補佐官はモスクワ入りしました。ボルトン氏は、「クリミア問題に関するアメリカの制裁緩和は首脳会談の議題にならないが、アメリカはこの機会を生かして、ロシア側に対し、G7=主要7カ国へ復帰するよう働きかける」と明らかにしました

アナリストラーによりますと、アメリカを含む西側諸国とロシアとの関係の緊張がエスカレートしている中で行われるこの首脳会議は積極的な兆しであると評価しています。NATO=北大西洋条約機構のイェンス・ストルテンベルグ事務総長も歓迎の声を上げ、「これはロシアとの対話を維持するというNATOの政策に合致する」と評価しています。

この数年間、米ロ関係は、シリア内戦、ロシアによるクリミア半島の編入、ロシアのアメリカ大統領選介入疑惑、ロシアの元スパイのスクリパリ氏に関する事件などを巡って、緊張が続いています。そのため、両首脳の直接会談は、両国間の障壁の撤廃に寄与すると期待されています。その他、シリア内戦、イラン核開発など世界の差し迫った問題解決にも役立つとされています。

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