安保理 身代金の支払い拒否求める決議


(NHK) 国連の安全保障理事会は、世界各地でテロリストが活動資金を調達するために、身代金目的の誘拐事件を引き起こしているとして、加盟国に対して身代金の支払いに応じないよう求める決議案を、全会一致で採択しました。

この決議案は、世界各地でテロリストによる外国人を狙った誘拐事件が頻発するなか、イギリスが国連安保理に提出していたもので、27日の会合で全会一致で採択されました。
欧米の情報機関などによりますと、過去3年余りの間に国際テロ組織アルカイダや関係のあるイスラム過激派が100億円以上の活動資金を集めたとの情報もあり、その多くが人質の身代金によるものとみられています。
決議では、誘拐事件が起きた際にも、テロリスト側の要求に応じず人質の解放を目指すべきだとして、加盟各国に対して身代金の支払いに応じないよう求めています。
採択を受け、イギリスのライアルグラント国連大使は報道陣に対し、「テロリストが誘拐事件によって資金を調達し、新たなテロを引き起こすという悪循環を断ち切るため、安保理が一致した姿勢を示した」と述べ、決議の意義を強調しました。

ご感想

他の情報