アゼルバイジャンとアルメニアの戦闘 トルコは停戦支持せず
(VOVWORLD) -アゼルバイジャンとアルメニアの係争地ナゴルノカラバフ自治州をめぐる大規模な戦闘で、アゼルバイジャンの後ろ盾のトルコは、現時点では停戦を支持しない姿勢を示し、戦闘の即時停止は難しい情勢です。
トルコのチャウシュオール外相(写真:ロイター) |
アゼルバイジャンとアルメニアの係争地ナゴルノカラバフ自治州をめぐる大規模な戦闘は10日目に入り、アルメニア系住民が事実上統治する自治州の中心都市ステパナケルトへの砲撃などで双方の死者は合わせて280人を超えました。
アゼルバイジャンの後ろ盾のトルコのチャウシュオール外相は6日、バクーを訪問し、アリエフ大統領と会談しました。
会談後の会見でチャウシュオール外相は、国際社会から戦闘の即時停止を求める声があがっていることについて「停戦になったとしてもアルメニアをアゼルバイジャンの国土から撤退させることにはつながらない」と述べ、現時点では停戦を支持しない姿勢を示しました。
一方、アルメニアのパシニャン首相は5日、ナゴルノカラバフ自治州を訪れ、現地のアルメニア系住民でつくる軍事組織に対し今後の作戦を指示するなど、徹底抗戦する構えを崩さず、戦闘の即時停止は難しい情勢です。(NHK)