イラクで新首相指名 混乱の収束は不透明

(NHK) 反政府デモの混乱で首相が辞任した中東のイラクで、1日、新たな首相にアラウィ元通信相が指名されました。イラクは、アメリカとイランの対立の舞台となり、国内の政治的な対立も抱えていることから、早期に新たな政権を発足させ混乱の収束につなげられるかは不透明な情勢です。

 イラクでは去年10月以降、失業や汚職の問題などを背景に政治の刷新を求める大規模な反政府デモが続き、これまでにおよそ500人が死亡していて、アブドルマハディ首相が辞任するなど混乱が広がっています。


こうした中、サレハ大統領は1日、国内で多数派を占めるイスラム教シーア派で、かつて通信相を務めたムハンマド・アラウィ氏を新たな首相に指名しました。

指名を受けてアラウィ氏は、デモの参加者が求める変革を支持する考えを強調したうえで、今後の組閣に向けて各政治勢力に協力を求めました。

イラクでは長期化するデモに加え、アメリカが首都バグダッドでイランの司令官を殺害するなど双方の対立の舞台となり、アメリカ軍の撤退を求める声も高まっています。

また、国内の政治勢力の間では、民族や宗派間の利害も絡みアメリカやイランとの距離感をめぐる対立も抱える中、アラウィ氏が早期に新たな政権を発足させ混乱の収束につなげられるかは不透明な情勢です。

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