イラン、「高性能」遠心分離機稼働へ IAEA非難決議に反発
(VOVWORLD) - イラン政府は22日、国際原子力機関(IAEA)が前日に採択した「協力不足」を非難する決議に強く反発し、最新の高性能遠心分離機を稼働させる計画を発表しました。
イランのナタンズ核施設にある遠心分離機(写真:IRNA/TTXVN) |
イラン原子力庁(AEOI)は声明で、「複数種の高性能な最新型遠心分離機の大量稼働を含む効果的な措置を講じるよう、原子力庁トップが指示を出した」と明らかにしました。
今回の決議案は、イランを非難する内容で、イギリス、フランス、ドイツ、アメリカの4か国がIAEA理事会に提出しました。AFP通信によりますと、中国、ロシア、ブルキナファソが反対したものの、35か国の理事会で賛成多数で可決されました。
AFPが確認した非公開の決議内容では、イランが「法的義務を果たすための行動が不可欠かつ喫緊である」とされており、未申告の施設2か所で検出された核物質に関し、「技術的に信頼できる説明」をイラン側に求めています。
また、西側諸国はIAEAに対し、イランの核開発計画に関する「包括的な報告書」の作成を求めています。(AFP通信)