イラン “米に機密提供” 核科学者の死刑執行

(NHK)イランの司法当局は、敵対するアメリカに重要な情報を提供したとして死刑判決が確定した核科学者の死刑を執行したと発表し、スパイ行為を厳しく取り締まる姿勢を示すとともに、アメリカをけん制する狙いもあるものとみられます。

イランの司法府の報道官は、7日、核開発に関わっていたとされるイランの科学者、シャハラム・アミリ氏の死刑を執行したと発表しました。死刑執行の日にちについて、司法府は明らかにしていません。

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(写真:TTXVN)

アミリ氏は、2009年、サウジアラビアで消息を絶ったあとほぼ1年ぶりにアメリカ国内で保護され、イランに帰国して当局に拘束されました。
アミリ氏は、アメリカの情報機関から精神的な拷問を受けたものの、当時、イランとアメリカが鋭く対立していた核開発の情報は漏らしていないと主張していました。

司法府の報道官は「国家機密にアクセスできる立場にありながら、最大の敵国であるアメリカと通じ、重要な情報を提供した」などと述べ、アミリ氏はスパイの罪で死刑判決が確定していたことを明らかにしました。

イランとアメリカは、核開発問題の解決に向けて最終合意に達したあともミサイル開発などを巡って対立が続いています。
イランとしては、アメリカ政府が接触した科学者を極刑に処すことで、スパイ行為に厳しく対応する姿勢を示すとともに、アメリカをけん制する狙いもあるものとみられます。

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