エルサレム聖地巡り相次ぎ衝突、イスラエルのアラブ系政党が連立政権離脱検討
(VOVWORLD) -エルサレムにあるイスラム教とユダヤ教の聖地が重なる「神殿の丘」付近で、15日と17日にパレスチナ人とイスラエル警察が衝突する事態が発生しました。
(写真:THX/TTXVN) |
これによりイスラエルのベネット首相が率いる連立政権の一角を担う少数派アラブ人政党のラアム(統一アラブリスト)が政権離脱を検討するなど、政治的な波紋も広がっています。
17日は、神殿の丘をユダヤ人が訪問したことに反発したパレスチナ人が、ユダヤ人が乗っていたバスに投石し、何人かが負傷しています。イスラエル警察によって18人が拘束されました。イスラム教のラマダン(断食月)期間中ということも、宗教的な対立感情を助長したとみられます。
15日には神殿の丘にある「アルアクサ・モスク」でより大規模な衝突が起きました。
こうした中でラアムは、イスラエル当局の対応への不満から当面連立政権での活動を停止し、状況が変わらない場合は連立政権を正式に離脱することを検討すると述べました。
ベネット政権の現在の議会120議席中60議席を保有し、このうちの4議席をラアムが占めています。(ロイター)