シリア市民の保護求める決議 中ロが拒否 安保理の限界露呈

(VOVWORLD) -内戦が続くシリアで、アサド政権による攻撃で一般市民の犠牲が後を絶たないとして、国連の安全保障理事会で市民の保護を求める決議案が採決にかけられましたが、ロシアと中国が拒否権を行使して否決され、安保理の限界が改めて露呈しました。
シリア市民の保護求める決議 中ロが拒否 安保理の限界露呈 - ảnh 1 9月19日、国連の安全保障理事会の様子= THX/TTXVN
シリアでは反政府勢力が最後の拠点とする北西部のイドリブ県で政権側との戦闘が続いていて、国連によりますと、ことし4月からの4か月間に1000人以上の市民が犠牲になったということです。

このため国連の安全保障理事会では、非常任理事国のドイツなどが、すべての紛争当事者に市民の保護を求める決議案を提案し、19日、採決にかけられました。

しかし、安保理15か国のうち12か国が賛成したものの、アサド政権の後ろ盾のロシアと、これまで棄権することが多かった中国も反対し、常任理事国の拒否権行使で否決されました。

これについてアメリカのクラフト国連大使が「ロシアがシリア問題で拒否権を使うのは13回目だ。市民の死に責任を負うべきだ」と非難したのをはじめ、各国から「なぜわれわれは子どもの命を救えないのか」とか「なぜ安保理はこうも結束できないのか」などと失望の声が相次ぎました。

これに対してロシアのネベンジャ国連大使は「アサド政権はテロリストと戦っている」と従来の主張を繰り返し、中国の張軍国連大使も政治プロセスを進めるべきだと主張して、安保理の限界が改めて露呈しました。(NHK)

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