ノーベル平和賞にWFP 国際社会からの支援拡大に期待の声も

(VOVWORLD) -ことしのノーベル平和賞に、世界各地で食糧支援を行っている国連機関、WFP=世界食糧計画が選ばれたことについて中東の紛争地などで食糧支援を必要としている人たちからは受賞をきっかけに国際社会からの支援が広がることに期待の声が聞かれました。
ノーベル平和賞にWFP 国際社会からの支援拡大に期待の声も - ảnh 1          (写真:AFP/TTXVN)

ノルウェーのオスロにある選考委員会は9日、ことしのノーベル平和賞に国連のWFP=世界食糧計画を選んだと発表し、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で世界で飢えに苦しむ人々が増える中、活動を強化していることなどを評価しました。

このうち、5年以上にわたって内戦が続く中東のイエメンでは、国民の3人に1人にあたる1000万人近くが深刻な食糧不足の状態に陥っていて、WFPの食糧支援が人々の命をつなぐ大きな役割を果たしています。

首都サヌアの50代の男性は「WFPの支援がなければさらなる食糧危機に陥っていたでしょう。WFPが支援を継続してくれることを願っています」と話していました。

また、WFPはパレスチナでも食糧支援を行っていて、このうち、200万人が暮らし、イスラエルの経済封鎖が続くガザ地区では新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあって、およそ7割の住民が十分な食事をとれない状態にあるということです。

ガザ地区で、夫と6人の子どもと暮らす40歳の主婦は、WFPから配られる引換券を使って家族の食糧を確保していて、「WFPは受賞にふさわしい活動をしているので、うれしく思います。封鎖状態に置かれているガザの人たちへの支援がさらに増えることを期待しています」と話していました。

一方、10年にわたる混乱と内戦で国民のおよそ2人に1人が家を追われたシリアでは、資金不足や新型コロナウイルスによる物流への影響などもあってWFPの食糧支援が届いていない国内避難民もいます。

北西部のアレッポ県で避難生活を送る男性は「家族を食べさせるため、トラクターなどを売らざるをえませんでした。ノーベル平和賞を機に、私たちにも支援が届くよう国際社会はWFPを支援してほしい」と話していました。

(NHK)

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