ハマス、イスラエル人8人を解放 戦闘休止の再延長焦点
(VOVWORLD) - イスラエル軍は11月30日、イスラム組織ハマスがパレスチナ自治区ガザで拘束していたイスラエル人の人質8人を解放したと発表しました。戦闘休止期間は30日に1日間再延長されました。アメリカ報道によるとさらに1日延長される可能性があります。
(写真:AFP/TTXVN) |
イスラエルメディアによりますと、ハマスは30日、拘束していたイスラエル人の人質8人を解放しました。解放された人質は赤十字国際委員会(ICRC)に引き渡されました。ハマスによる人質の解放は7日連続となりました。
カタール政府によりますと、イスラエルも同日、戦闘休止合意に基づき刑務所に収監しているパレスチナ人30人を釈放する見通しです。
戦闘休止の合意では、ハマスは拘束していた人質を1日あたり10人解放することになっています。
イスラエルメディアによりますと、ハマスが29日に解放したイスラエルとロシアの二重国籍者2人が30日分の人質解放リストに入っているもようです。この2人を合算すると10人になります。ハマスは29日、二重国籍保有者を含めイスラエル人12人を解放していました。
戦闘休止は24日に始まりました。当初は4日間でしたが、その後2日間延長されました。30日には1日間の再延長でイスラエルとハマスは合意しました。期限となる1日朝を控えて、カタールなどが仲介して休止期間の再度の延長について協議を続けているもようです。
29日までの6日間でハマスが解放した人質は外国籍も含め計97人、イスラエルが釈放したパレスチナ人は計210人となりました。
イスラエルは戦闘休止期間の終了後、ガザ地区からのハマスの排除と人質救出に向けて戦闘を再開する方針を示しています。イスラエルメディアは10日間を超える戦闘休止には応じない方針だと伝えました。ガラント国防相らは早期に戦闘を再開する考えを示していました。(日本経済新聞)