グエン・スアン・フック国家主席（写真：TTXVN）

17日と１８日の両日、タイの首都バンコクで開催中の第29回APEC＝アジア太平洋経済協力首脳会議に出席した際、グエン・スアン・フック国家主席はフィリピン、シンガポール、韓国、チリ、オーストラリア、フランス、カナダ、ペルーなどAPEC加盟諸国の指導者と個別会見を行いました。

フィリピンのフェルディナンド・ロムアルデス・マルコス大統領との会見で、両国の指導者はベトナムとフィリピンとの戦略的パートナーシップを深化させるためともに努力することで一致しました。

シンガポールのリー・シェンロン首相との会見で、双方は2023年に行われる両国の外交関係樹立50周年、および戦略的パートナーシップ樹立10周年を記念するため協力することを強調しました。フック主席はデジタル経済、デジタルトランスフォーメーション、グリーン経済、クリーンエネルギー、サイバーセキュリティなど新たな協力分野における両国の指導者の合意書を積極的に実施するよう提案しました。

韓国のハン・ドクス首相との会見で、両国の指導者はベトナムと韓国との戦略的パートナーシップを重視することを確認しました。フック主席は「ベトナムは韓国をベトナムの最も重要な相手国の一つと見なす一方、韓国はベトナムを東南アジア地域における重点に置く相手国と見なしていると強調しました。

これより前の17日夜行われたフック主席との会見で、オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相はオーストラリアがベトナムとの戦略的パートナーシップを重視していると強調するとともに、2023年に行われる両国間の外交関係樹立50周年を記念するためベトナムと協力することを公約しました。

フランスのエマヌエルマクロン大統領との会見で、両国の指導者はベトナムとフランスとの戦略的パートナーシップを重視することで一致しました。フック主席は両国に対し、海洋協力、貿易、エネルギーの安全保障、国防、自然災害や疫病との予防対策などの分野で協力を強化するよう提案しました。

カナダのジャスティン・トルドー首相との会見で、双方は経済、貿易、投資、教育養成などの分野のほか、気候変動対応、ジェンダーの平等、食料安全保障、エネルギーの安全保障などの分野における協力を強化することで一致しました。