ベトナム 地域と世界のHIV・エイズ予防対策のハイライトの一つに
(VOVWORLD) -11月29日午前、保健省は、12月1日の世界エイズデーに応えるため、「2030年までにエイズ撲滅に向けて、HIV・エイズ予防対策サービスへの公平で平等的なアプローチ」をテーマにした集会をオンラインとオフラインのハイブリッド形式で開催しました。
ロン副首相(Minh Quyết/TTXVN) |
ハノイでの集会で発言に立ったエイズ・麻薬・売春予防対策国家委員会委員長を務めるレ・タイン・ロン副首相は、それぞれの人や、組織、コミュニティ、国などに対し、自分自身とコミュニティの健康を保護するために、手を合わせて、責任を分かち合い、頑強な精神を示すと同時に、エイズとともに生きる人々に対する恐怖や偏見のない社会を目指してコミュニティの健康保護に向けた決意を固めていくよう呼びかけました。
2030年までにエイズを撲滅するという目標を達成するためには、ロン副首相は次のように求めています。
(テープ)
「医療部門は、一般人民に対しHIV・エイズ予防対策サービスへのアプローチに便宜を図る必要があります。同時に、民間医療施設に病気治療への参加を働きかけるとともに、HIV・エイズ予防対策従事者の専門的業務的能力を向上し、彼らに優遇政策を適用することも重要です。さらに、エイズとともに生きる人たちは、病気とともに生きることに対して前向きな見方と新しい考え方を必要としており、自分と同じ境遇にある人々の権利と健康ケアを推進しなければなりません。エイズとともに生きる人々に対する偏見のない社会とエイズのない未来を目指してください」
ラン保健大臣(Minh Quyết/TTXVN) |
一方、ダオ・ホン・ラン保健大臣は、過去35年間にわたってベトナムで実現されてきたHIV・エイズ予防対策プログラムが、多大な成果を収めており、国内外組織の注目を集め、地域と世界におけるHIV・エイズ予防対策のハイライトの一つとなっています。ラン大臣は次のように語っています。
(テープ)
「ベトナムはHIV治療の質において世界有数の国の一つであり、抗HIV薬による治療を受けたHIV感染者の97%にあるウイルス量が検出限界未満の水準にあります。HIV/AIDS の予防対策サービスを提供するための多くのモデルと取り組みが、研究、適用、展開されており、それによって、共同体における HIVの感染率が 0.3% 以下に維持されています。これらの結果は、中央から地方レベルに至るまで医療システム全体のイノベーションと創造性、たゆまぬ努力を裏付け、人々の健康の改善と包括的なケアに貢献しています」