(VOVWORLD) -マレーシアのムヒディン首相が16日に辞任する見通しと、地元ニュースサイト、マレーシアキニが報じました。
ムヒディン首相(写真:マレーシアの通信社) |
連立相手の政党の所属議員による連立政権離脱が相次ぎ、議会の過半数を維持できなくなったためです。
議会では現在、明確に過半数を占める勢力がいないため、誰が次期政権を発足することになるのかや、新型コロナウイルス流行下で選挙が実施できるのかどうかは現時点で不明です。
アブドラ国王が今後の手続きを決めることになります。
マレーシアキニが15日にモハマド・レズアン・ユソフ首相府相の話として伝えたところによると、ムヒディン氏は、政権維持が困難になったため、自身が所属する政党マレーシア統一プリブミ党(PPBM)の党員らに辞意を伝えました。16日に国王に辞任を申し入れる見通しだといいます。
ロイターはモハマド・レズアン氏や首相府からコメントを得られていません。
ムヒディン氏は昨年3月の首相就任以来、統一マレー国民組織(UMNO)などと組んで議会の過半数を辛うじて確保している状態で、不安定な政権運営が続いていました。