中国全人代が開幕、GDP目標見送り 支出拡大を表明

(VOVWORLD) - 中国の李克強首相は22日開幕した全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で行った政治活動報告で、2020年の国内総生産(GDP)目標に言及せず、新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受ける経済を支援するため、政府支出を拡大する方針を表明しました。

中国がGDP目標を設定しないのは、目標の公表を開始した1990年以降で初めてです。

中国全人代が開幕、GDP目標見送り 支出拡大を表明 - ảnh 1     会議の様子(写真:AFP/TTXVN)

新型コロナの感染拡大を受けた経済活動の停止で、中国GDPは第1・四半期に6.8%落ち込み、数十年ぶりのマイナス成長を記録しました。

李首相は全人代の冒頭で、「主に世界の感染状況や経済・通商状況を巡る強い不透明感や、中国の発展が予測不可能な要因に直面していることから、今年は具体的な経済成長率目標を設定していない」と述べました。

国内消費、投資、輸出が減少しており、雇用への圧力が大幅に強まっていると指摘しました。金融リスクも高まっていると警告しました。

失業が社会の安定を脅かすとの懸念が高まる中、中国の指導部は全人代を前に、景気刺激策を強化する方針を示していた。

李首相は、2020年の財政赤字拡大や特別国債発行を通じた調達資金2兆元を地方政府に振り向ける方針を示しました。

李首相は活動報告で、財政政策をより積極的なものにし、金融政策の柔軟性を高めると表明しました。今年はマネーサプライM2と社会融資総量のの伸びが大幅に加速すると述べました。

また企業の税・手数料負担は今年2兆5000億元軽減されるとしました。

中小企業はローンと金利の支払いを2021年3月までさらに9カ月間延期することが可能だとし、大手商業銀行の中小企業向け融資は40%超増加する見込みだとも述べました。

首相はまた、中国人民銀行(中央銀行)が貸出基準金利を引き下げると述べました。

ご感想

他の情報