合意なき離脱の「可能性大」 英首相、交渉決裂を覚悟
(VOVWORLD) - イギリスのEU=欧州連合の離脱(ブレグジット、
Brexit)をめぐるEUとの通商協議が大詰めを迎える中、イギリスのボリス・ジョンソン首相は10日、交渉が決裂する恐れがあるとし、「合意なき離脱」に備えるべきだとの見解を示しました。
イギリスのジョンソン首相=Mirror/TTXVN |
ジョンソン氏は「カナダではなくオーストラリアとEUの関係により近い解決策となる可能性が大きくなった」と説明しました。「協議をやめることはなく、交渉は続けるが、現状を踏まえると、皆がオーストラリア的な選択肢を覚悟することが非常に重要になると考える」と述べました。
イギリスは今年1月にEUを離脱しました。今月9日にはイギリスとEUの交渉団が通商協定の合意に向けた72時間の追加交渉時間を与えられており、13日には協議をさらに継続するか否かの判断が下される予定です。
イギリスはいずれにしても、来年1月1日にEUの単一市場と関税同盟を離脱することになります。合意なき離脱となった場合、EUとの貿易ではオーストラリアと同様、WTO=世界貿易機関の規則に従い関税や関税割当が発生します。(AFP通信)