「国境の壁」建設の必要性訴え トランプ大統領 国民に向け演説

(NHK) -アメリカのトランプ大統領は、国民向けの演説で、国境の安全が危機にひんしているとして、国境沿いの壁の建設への支持を訴えました。しかし、野党側との妥協点は見いだせないままで、この問題をめぐって続く政府機関の一部閉鎖が解除される見通しは立っていません。

アメリカでは、トランプ大統領が求めるメキシコとの国境沿いの壁の建設費をめぐり、与野党が対立して新たな予算を成立させられず、年末から一部の政府機関の閉鎖が続いています。

こうした中、トランプ大統領は8日、ホワイトハウスの大統領執務室から国民向けに演説し、「国境の安全は危機にひんしている。不法移民によりすべてのアメリカ国民が傷つけられている」と強調し、壁を建設する必要性を訴えました。

さらに、トランプ大統領は「民主党の求めに応じて壁はコンクリートではなく鉄製の柵でもかまわない」と述べ、譲歩を求めました。

これに対し、民主党の指導部のペロシ下院議長と上院トップのシューマー院内総務もテレビを通して演説し、改めて壁の建設の予算は認めない考えを示すとともに、トランプ大統領は政府機関の閉鎖を取り引き材料に使っていると批判して、閉鎖を解除するよう求めました。

アメリカでは、閉鎖の責任をトランプ政権に求める声も上がっていて、トランプ大統領としては、国民に直接支持を訴えて、批判の矛先を野党側に向けるねらいもあるとみられますが、妥協点は見いだせないままで、閉鎖が解除される見通しは立っていません。


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