米イラン首脳、制裁解除巡り食い違い 原油相場は乱高下

(VOVWORLD) -アメリカの対イラン制裁の解除を巡って27日、イランのロウハニ大統領とトランプ大統領の主張が大きく食い違い、両国の対話の難しさが浮き彫りになっています。

ロウハニ大統領が「アメリカが交渉(すること)と引き換えに全ての制裁を解除すると提案した」と述べたと米通信社が伝えましたが、トランプ氏はこれを完全否定しました。原油の先物相場は両首脳の発言に振り回され、乱高下しました。

ロウハニ師はニューヨークでの国連総会で一連の行事を終え、イランへの帰路で発言しました。「制裁と圧力の下では、誰も交渉の結末を予測できない」とも付け加えました。イラン大統領府によりますと、ロウハニ師は総会に合わせて会談した英独仏の首脳から「交渉に応じれば米国は制裁を解除する」と伝えられたといいます。

一方、トランプ大統領は27日、ツイッターに「イランは(私との)会談のために制裁解除を望んだが、私はもちろん『ノー!』と言った」と投稿しました。米国務省高官も同日、記者団に対してイラン側の主張を否定しました。

ロウハニ師の発言を受けてニューヨークの原油市場では緊張緩和への期待から売りが膨らみ、WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の先物相場が一時、前日比3%安の1バレル54.75ドルまで下落しました。だが、その後トランプ氏がこれを否定すると一転して買いが膨らみ、56ドル台前半と前日終値近くまで値を戻しました。

トランプ氏は国連総会に合わせてロウハニ師との会談を模索しました。だがサウジアラビアの石油施設攻撃にイランが関与した疑いが強まり、対話ムードは後退し、会談は実現しませんでした。中東情勢の緊迫は今後も続く公算が大きいです。

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