英がEUから“完全離脱” 自由謳歌か、混乱招くか

(VOVWORLD) - イギリスは31日、EU=欧州連合から完全に離脱しました。今後は貿易の際にこれまで不要だった通関手続きが発生するなど混乱も予想されます。

イギリスは去年1月にEUから離脱していますが、経済などの急激な変化を避けるため、実質的にはEU加盟国と同様の扱いとなる「移行期間」を設けていました。この期間が31日で終了したため、イギリスはEUから名実ともに完全に離脱しました。EU加盟国の離脱はこれが初めてで、前身のEC(ヨーロッパ共同体)から半世紀近く続いた関係は転換点を迎えます。

新たに発効した貿易協定により、今後、関税はかからないものの、これまでは不要だった通関手続きが発生するなど混乱も予想されます。ジョンソン首相は新年のメッセージで「自由は我々の手のなかにある。生かせるかどうかは我々次第だ」と国民に訴え掛けました。

ただ、離脱反対派が多い北部のスコットランドでは独立の機運も再び高まるなど、国民の間の分断は今も続いています。(テレビ朝日)

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