軍任命のミャンマー外相 タイとインドネシア外相らと会談

(VOVWORLD) - ミャンマーでクーデターを実行した軍から任命された外相が24日、隣国のタイを訪問し、タイとインドネシアの外相らと会談しました。クーデターのあと、ミャンマーの要人の外国訪問が確認されたのは初めてで、軍の行動の正当性を主張したとみられます。
タイを訪問したのは、クーデターのあと軍から外相に任命されたワナ・マウン・ルウィン氏で、24日、首都バンコクの空港に到着しました。クーデターのあと、ミャンマーの要人の外国訪問が確認されたのは初めてです。
タイ政府によりますと、ワナ・マウン・ルウィン氏は軍の施設でおよそ1時間、タイのドン外相とインドネシアのルトノ外相と三者で会談し、ミャンマーの政治状況や連日続く抗議デモについて説明したということです。
ワナ・マウン・ルウィン氏はこれまで「国の平和と安全を維持するため行動を起こさざるを得なかった」と述べており、今回の会談でも政権を奪取した軍の行動の正当性を主張したとみられます。また、タイのプラユット首相とも会談しました。
会談のあと、プラユット首相は記者団に対し「ASEAN=東南アジア諸国連合の加盟国として互いに耳を傾け、協力関係を築く必要がある」と述べました。
インドネシアのルトノ外相は会談を終えて帰国したあとオンラインで記者会見し「ミャンマー国民の安全が最優先であり、すべての当事者に暴力をやめるよう求めた」と述べました。
そのうえで「民政移管のプロセスの重要性を強調し、対話や和解、信頼関係の構築が必要だと伝えた」としています。
ルトノ外相はミャンマー情勢をめぐる対応をASEAN加盟国と協議するため、先週は議長国であるブルネイとシンガポールを訪問し、23日からはタイを訪れていました。
そして24日、タイのドン外相との会談の中でミャンマー軍が任命した外相がタイを訪れていることを知り、急きょ3者で会談を行ったということです。
タイのドン外相は会談後、NHKの取材に対して、ミャンマー軍は以前はどの国とも協議を行わない姿勢だったが、立場を変えてASEANとの話し合いに臨む姿勢を示していると明らかにしました。
このため、今後はASEANの中でミャンマーのクーデターをめぐって外交的な協議が進む可能性が出てきています。
これに対し、ミャンマー軍とASEAN加盟国との協議はクーデターの追認につながりかねないとして、ミャンマーで抗議活動を続ける市民の間では警戒や反発も広がっています。(NHK)

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