韓国統一部 「完全な非核化」へ実質的な進展の重要性を強調

(VOVWORLD) - 韓国統一部は朝鮮民主主義人民共和国の反発を懸念してか、慎重な姿勢を示しています。
韓国統一部 「完全な非核化」へ実質的な進展の重要性を強調 - ảnh 1 韓国のイ・イニョン統一部長官=Yonhap/TTXVN

韓国統一部は8日、朝鮮民主主義人民共和国の非核化を巡り近ごろ韓米当局の間で「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」という表現が再び登場したことに対する統一部の見解を問われ、「完全な非核化」を実質的に進展させることが重要との姿勢を示しました。チャ・ドクチョル副報道官が定例会見で答えました。

チャ氏は「南と北は朝鮮半島の完全な非核化を通じて核のない朝鮮半島を実現するという共通の目標に合意している」としながら、統一部は対話と協力による朝鮮半島の完全な非核化と恒久的な平和定着、南北関係の発展に向けて努力を続けてきたと強調しました。「朝鮮半島の非核化と平和の定着を実質的に進展させることが何より重要だ」とし、交渉テーブルに着くよう朝鮮民主主義人民共和国に求めました。

朝鮮民主主義人民共和国が「CVID」の表現に拒否感を示していることから、韓米はこれまで「完全な非核化」という表現を使ってきました。ところが最近、「CVID」が再び用いられている。駐韓米大使に指名されたゴールドバーグ駐コロンビア大使は7日(現地時間)、朝鮮民主主義人民共和国を「ならずもの政権」と呼び、CVIDがアメリカの核不拡散目標に合致すると述べました。訪米中の尹錫悦(ユン・ソクヨル)韓国次期大統領の「政策協議代表団」も、アメリカ側との協議で「CVID」使用を取り上げました。

統一部は朝鮮民主主義人民共和国の反発を懸念してか、慎重な姿勢を示しています。同部高官は6日、「完全な非核化」も「CVID」も同一線上にあるとし、概念の論争よりも、「朝鮮半島で高まる脅威をいかに抑え、変化させていくか」にもっと注力すべきだと述べました。

一方、朝鮮民主主義人民共和国で核実験の再開準備とみられる動きがあることについて、チャ氏は「北の核実験は国連安全保障理事会決議に対する明白な違反で、朝鮮半島と北東アジア、国際社会に深刻な脅威をもたらす行為」とし、直ちに中断して対話に戻るようあらためて促しました。(朝鮮日報)

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