(VOVWORLD) -ベトナムではこのほど、第14回党大会に提出される文書草案に対する意見聴取が、国内外のベトナム人コミュニティで実施されました。
今回の国民の意見聴取は非常に前向きな一歩であり、党と国民を結びつけ、戦略文書を包括的かつ現実に即した形で作成しようとする努力を示しています。
民主主義が広く実現
今年10月15日~11月15日にかけて、多くの会議、シンポジウム、討論会が全国にある各地方、省庁、部門で開催されました。また、今回初めて、国家的な電子認証アプリケーション「VNeID」が利用されました。これを通じて、国民と関係機関との間で、便利で透明性の高い、効果的なインタラクションチャンネルが開かれました。
これにより、有識者、知識人、幹部、党員、そして一般市民が、第14回党大会に提出される文書草案に意見を述べることができました。多くの意見は草案に高いレベルで一致し、草案が綿密に、包括的に準備され、現実を正確に反映していると評価しています。
寄せられた意見はグリーン成長、デジタルトランスフォーメーション、地域開発のメカニズム、エネルギー安全保障、成長モデルの刷新、制度の質の向上といった核心的な問題に対する国民の深い関心を示しています。多くの国民は、特に政策執行のメカニズム、説明責任、幹部の質の向上において、より強力な刷新と、より深い改革への希望を表明しました。国民のこれらの期待は、社会の批判精神を示しており、党が指導方針を完成させるための圧力であると同時に原動力ともなっています。
今回の意見聴取は、かつてないほど民主的な雰囲気が広がったことを示しています。幹部、専門家、知識人から、労働者、農民、ビジネスマンに至るまで、誰もが自分の意見を述べる機会を得ました。これは単なる権利ではなく、国の重要な問題に参加する活動となっています。
初歩的な集計によりますと、様々な形式で提出された意見は約500万件に上っています。これは、これまでの党大会の意見聴取の中で過去最大の数字であり、国の重要な決定に対する国民の民主主義の精神、合意、政治的責任感を明確に示しています。
「党の意思」と「国民の心」の固い結びつき
トー・ラム書記長は、「民族大団結の力を発揮し、国家を発展させる」をタイトルとした11月12日付の記事の中で、今回の第14回党大会文書草案への意見聴取という政治的活動こそが、社会における団結と民主主義の精神の典型的な証拠であると確認しました。
トー・ラム書記長によりますと、国民の意見は、党が指導方針を完成させ、来たる第14回党全国代表大会文書において国民の意思と願いを正確に反映させるための貴重な貢献となるでしょう。
ライ・スアン・モン副委員長 |
今回の意見聴取を通じた党と国民との緊密な関係について、ベトナム共産党の宣伝教育・大衆工作中央委員会のライ・スアン・モン副委員長は次のように述べました。
(テープ)
「ベトナム共産党は、国民を中心とし、国民を主体とするものであり、党のあらゆる主張、あらゆる政策、あらゆる決定が国民に向かっているという方針を堅持しています。党が国民と血肉のようにつながり、国民に依拠して党を築くという原則を実行しています。今回の意見聴取では、国民から多くの非常に優れて、非常に深遠な意見が寄せられました。これらは党の文書内容に貢献すると同時に、創造的なアイデアや非常に実践的な解決策も提供しています。」
第14回党大会文書草案への意見聴取は、「国民の心が党に向いている」という根本的な事実を示しています。この1か月間に寄せられた数百万件の意見は、非常に貴重であり、党と国民の調和、民主主義の精神を示しています。