ベトナムのこの独特な芸能音楽「カーチュー」

(VOVWORLD) -6月に入り、暑さも少し落ち着いてきた感じのハノイです。6月が来る前に35度以上の暑さに耐えてきたハノイ人としては少しホッとしています。皆さんのお住まいの町はいかがでしょうか?
ベトナムのこの独特な芸能音楽「カーチュー」 - ảnh 1        カーチューの演奏

ご機嫌いかがですか、皆さん。タオです。

6月に入り、暑さも少し落ち着いてきた感じのハノイです。6月が来る前に35度以上の暑さに耐えてきたハノイ人としては少しホッとしています。皆さんのお住まいの町はいかがでしょうか?

今日のこの時間は、ベトナムの伝統芸能「カーチュー(ca tru)」の曲をお届けします。これまで、カーチューに関する番組は何回も放送されましたが、久しぶりに、もう一度ベトナムのこの独特な芸能音楽をお届けしましょう。

史書によりますと、カーチューは李王朝時代の11世紀から生まれました。カーチューで使われる音楽はベトナム北部のホン河(紅河)デルタ地帯が発祥の地とされ、伝統楽器の節に合わせて、歌い手が詩と曲を情感豊かに歌いあげます。2009年、この伝統芸能「カーチュー(ca tru)が緊急保護を要するユネスコ世界無形文化遺産として認定されました。

ベトナム語で、カー( ca)  は歌、チュー(tru) は札という意味です。歌に対するご褒美というか、聴いていた人から竹でできた札をもらって、その札に書いてある金額をもらったことから、カーチューと呼ばれるようになりました。

カーチューの歌詞の内容のほとんどが、祖先や神を称えるものです。カーチューの歌詞は古いベトナム語で、漢字を応用して作られたチュノム文字や漢詩で書かれます。これを読んで理解出来る学者など知識人の間で流行りました。

それでは、今日の番組は、そんなカーチューをお楽しみいただきましょう。

では、始めにNguyen Thi Chucが歌う「春と会う(Gap Xuan」をどうぞ

お聴きいただいた曲は「春と会う」です。

次に、「ハットサム(Hat Xam)」をお送りします。

お聴きいただいた曲は「ハットサム」です。

いかがでしたか、皆さん、今日はベトナムの伝統芸能「カーチュー(ca tru)」の曲をお届けしました。それでは今日の音楽散歩道はこれで終わります。ベトナムはこれからテトに入ります。それでは、また来週、お会しましょう。

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