ガン議長(左)とナタリア・コチャノワ議長

その後、両議長は、会談を行いました。席上、ガン議長は、第7期ベラルーシ共和国院選挙の成功を祝うとともに、ベラルーシ共和国院議長に選出されたナタリア・コチャノワ女史に祝辞を送りました。

双方は、両国が国連などの多国間フォーラムにおいて常に連携し合い、互いに支持し合っていることを高く評価しました。また、今後、二国間の貿易取引総額を5億ドルにするためには、双方は、ベトナムとユーラシア経済連合との自由貿易協定の恩恵を活かす必要があることで一致しました。一方、両国の立法機関の協力強化を目指して、高級代表団や、友好議員グループの交換を頻繁に行うことも合意しました。

なお、会談後、両議長は、記者会見を行い、会談の結果を通知しました。ナタリア・コチャノワ議長は「両国には、多くの分野において協力を促進するための多くの条件がある」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「私たちは、今後の貿易協力について討議しました。二国間の貿易額が以前より著しく増加しているものの、さらに増加する可能性があります。ベトナムとベラルーシは、輸出分野において互いに補助し合うことができます。両国間の共同生産による商品は第三市場に輸出される可能性があると思います。ベトナム側に対し、ベラルーシ市場向けのゴムや、お茶、コーヒー、熱帯果物の輸出を促すよう求めました。」

一方、ガン議長は、次のように語りました。

(テープ)

「両国は、それぞれの国の得意分野での協力を集中的に促進し、ベトナムとユーラシア経済連合との自由貿易協定の潜在力とメリットを活用することになります。また、我々は、両国議会が2009年4月に締結した協力合意書を効果的に展開し続けることで合意しました。」

など、同日、ガン議長は、代表者院（下院）のウラジミール・アンドレイチェンコ議長と会談したほか、アレクサンドル・ルカシェンコ大統領と会見しました。これらの席で、ベラルーシの指導者らは、「ベラルーシは、常に国際法を則ってベトナム東部海域をめぐるあらゆる紛争を平和措置で解決することを支持している。」と強調しました。