トルコの軍事作戦停止 完全な実現は不透明な情勢

(VOVWORLD) -アメリカとトルコは、シリア北部でトルコが軍事作戦を一時停止することで合意し、トランプ大統領はみずからの成果だと強調しました。
トルコの軍事作戦停止 完全な実現は不透明な情勢 - ảnh 1       (写真:THX/ TTXVN)

しかし、トルコのエルドアン大統領は、クルド人勢力がこの間に撤退するなどとした合意が守られなければ即座に攻撃を再開すると警告し、完全な停戦が実現するのかは不透明な情勢です。

トルコとアメリカは17日、シリア北部でトルコ軍が行ってきたクルド人勢力に対する軍事作戦を5日間、停止することで合意し、この間にクルド人勢力が国境沿いから撤退すれば停戦が実施されると発表しました。

これについてトランプ大統領は18日、「けさも、いくつか発砲などはあったがそれも速やかに排除された」と述べて、現地情勢は安定しているという認識を示し、戦闘の停止は、トルコに制裁を科した成果だと強調しました。

一方で、現地の情報を集めている「シリア人権監視団」は、シリア北部のラス・アルアイン周辺では18日も戦闘が行われ、トルコ軍による空爆で7人が死亡したとしています。

こうした中、トルコのエルドアン大統領は、18日、メディアの取材に応じ、「合意が守られなければ、5日間の期限後直ちに、より断固たる軍事作戦を開始する」と述べて警告しました。

アメリカ政府は19日からエスパー国防長官が中東地域や、NATO本部があるブリュッセルを訪れ、今後の対応を関係国と協議することにしていますが、一部で戦闘が続いているとみられるなか、完全な停戦が実現するのかは不透明な情勢です。

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