IAEA事務局長 ザポリージャ原発を訪問 現地の状況を確認

(VOVWORLD) -IAEA=国際原子力機関のグロッシ事務局長は、29日、安全への懸念が広がっているウクライナ南部のザポリージャ原子力発電所を訪れ、原発を含む地域で軍事行動が増えていることに懸念を示し、安全の確保に取り組む考えを強調しました。
IAEA事務局長 ザポリージャ原発を訪問 現地の状況を確認 - ảnh 1(写真:AFP/TTXVN)
IAEAのグロッシ事務局長は29日、ウクライナ南部のザポリージャ原発を訪れ、施設の安全をめぐる状況を確認しました。

グロッシ事務局長がザポリージャ原発を訪れるのは去年9月以来、2度目です。
ロシア軍が占拠するザポリージャ原発は、相次ぐ砲撃などによって原子炉の冷却などに必要な外部からの電力の供給が途絶える事態がたびたび起きています。

グロッシ事務局長は施設内で記者会見を開き「状況は改善していない」と述べ原発を含む地域で軍事行動が増えているとして懸念を示しました。

IAEAは原発の安全に向け、ロシア、ウクライナ双方に施設の周辺を安全が確保された区域に設定することを提案してきましたが、グロッシ事務局長は「いまは、原発を守るためどのような行動を避けるべきかに集中している」と述べ、区域の設定にはこだわらず、原発を攻撃の対象にしないための合意を目指す考えを示しました。
さらにグロッシ事務局長は「原発事故は避けなければいけない。すべての関係者が受け入れられる現実的で価値のある提案を示そうとしている」と述べ、ロシアとウクライナへの働きかけに取り組む考えを強調しました。(NHK)

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