ウクライナ、和平案の修正版を米に提示へ 英仏独首脳と結束を確認

(VOVWORLD) -ロシアの侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領と英仏独の首脳は8日、ロンドンで会合を開き、トランプ米政権が主導している和平案について協議しました。

ロイター通信によりますと、ゼレンスキー氏は会合後、和平案の修正版を9日に米国に提示すると表明しました。領土を巡る問題で妥結に至っていないことも明らかにしました。

ゼレンスキー氏は会合後、和平案の修正版は20項目からなると記者団に述べました。詳細は明らかになっていません。また、「米国は原則として妥協点を見いだそうとしている」と語る一方で、ウクライナは一部であっても領土を放棄できないとの立場を改めて強調しました。ロシアは東部2州の割譲を要求しているとされます。

首脳らは会合で、領土の問題や、停戦後のウクライナに対する「安全の保証」のあり方を巡り、ロシアとウクライナの間で米国を挟んだ綱引きが続く中、結束を誓いました。英政府によりますと、「ウクライナでの公正で持続的な平和を実現するために、強固な安全の保証が不可欠である」ことなども再確認しました。

安全の保証を巡っては、欧州を中心とした有志国連合がウクライナへの平和維持部隊の派遣を計画していますが、参加を求められている米国は態度を明確にしていません。

ゼレンスキー氏は会合後にブリュッセルを訪問し、北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長、欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長らとも会談しました。

トランプ大統領は7日、和平案に関し、ゼレンスキー氏が米国の「提案」を読んでいないとして「少し失望した」と吐露しました。「提案」の詳細は明らかにせず、ロシア側は納得しているとも主張しています。(mainichi.jp)

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